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一緒に子育て 78 心の健康会議に参加して 特に関係性について

3月19日に福井市において見出しの研修会があり参加してきました。「周産期医療と心理臨床」のテーマで病院勤務の臨床心理士からの報告が印象的でした。出産直後から手厚い医療が必要な乳児とその母親へのケアが具体的に述べられました。乳児と母親が一番初めに関係を持つのはね出産直後に母親に抱かれることです。我が子を抱いて母親を実感して、喜びも倍加します。子育ての意欲も湧いてきます。

ところが、すぐに集中治療室へ行かなければならない乳児に対しては、それが不可能です。母親は自分の子どもが心配でたまりませんし、接触すらできません。不安が高まります。その母親を精神的にサポートするのが臨床心理士です。医療スタッフと共に、様々な方法で接触の機会を持つと共に、安心してその機会に子どもとの時間に没入できるできるようにケアします。

ここで没入と言いましたが、私子育ての中で「親は、子どもの前で立ち止まる」ということをしばしば強調します。どんなに忙しくとも、僅かな時間でも子どもの前に立ち止まる必要があります。その時の立ち止まり方ですが、まさに子どもとの関係に没入しなければ、折角立ち止まっても意味をなしません。心ここにあらずでは意味がありません。

過去のスクールカウンセラーや教育相談の中で、忙しくとても子どもとの接触できにくい話がよく出てきます。特にシングルで子育てをこなしている親は大変です。無いものねだりはできなせん。その時私はよく言ってきたのは、十分な時間がとれなくても「質のよい接触、立ち止まり方」があると、いうことです。それが没入です。子どもは親の心個々にあらずをすぐ見抜きます。

私たちは、社会生活の中でいろいろな人間関係を持ちます.。その関係の中(例えば相手からの反応)で、自分を確認したり、自己実現に向かいます。その目の前の関係に没入したいものです。

福井へ日帰りで研修会に参加しましたが、特急サンダーバードで2時間で行けるとは驚きでした。以前特急雷鳥と言われた時代に、登山やスキー・観光で北陸へよく出かけていましたが、大変便利になったものです.。それにしても北陸への旅行は久しぶりでした。福井は綺麗な町でした。

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臨床心理士・元スクールカウンセラー 鈴木隆一


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