子育て現役の親たちは、自分の子どもが学校や幼稚園で友達を作っているか、気が気ではありません。その影響を受けて、子どもたちも友達がいないのは、いけないこととて神経を使っています。それに拍車をかけるのが「友達一〇〇人できるかな」の歌です。 更に、私たちは友達がたくさんいる方が社会性をはぐくみ、将来大人になっても役に立つという幻想をもっています。それらが暗黙のうちに子どもや親に圧力をかけます。
持って生まれた性格、持ち味で自然に友人関係を上手にできる子どもと、苦手な子どもがいます。中には、発達障害傾向の子どもや大人は、かって友人関係で傷ついたり、失敗している経験をたくさん持っています。そのうえに友達関係を強制されたり、上手に友達関係を保てないことを、マイナス視され、自己肯定感を低下させます。苦手なことを強制されたり、苦手なことに取り組むのはとても労力が必要です。それも成功すればいいのですが、多くの場合失敗します。
次回に続く。