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一緒に子育て 4

ストレスフルな社会

7月はじめ、京都で臨床心理士対象の「子育て支援講座」が開催されました。テーマは、「ストレスフルな家庭状況での子育て支援」でした。ストレスフルな家庭とは、被災した家庭や犯罪被害に遭った家庭等のことです。このような家庭では、日常生活のすべてを失ったり、生活の維持さえ困難な状況が想像されます。子育てにあたる親は、精神的安定を欠き不安な状況になっています。子どもは、拠り所とする親のいつもと変わらない安定した様子を見て成長したり、癒やしになるわけですが、このような状況ではそれを望むべくもありません。

このような際だったストレスでなくても、ストレスに満ちあふれているのが現代社会ではないでしょうか。子どもにとれば、学校での勉強、テストの結果、部活、友人関係等々です。

しかし、これらすべてのストレスが問題行動として、顕在化するかというとそうでもありません。子どには、自分で処理する力、自己治癒力が働きます。これらの力は、自分が拠り所とする対象(人)を持っているかどうか、またその人に自分の内面やストレスを話すことで生じます。もちろん子どもの限界を超えるストレスには、間髪を入れず援助しなければなりません。

私たち大人は、子どもの拠り所の対象、依存の対象として存在したいものです。


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