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一緒に子育て 73 ご存知ですか、薬物依存症 子育てに関連して

私は、保護司の仕事(ボランティア)をしています。非行や犯罪を犯した人たちの再犯防止や更生のサポートです。そんな関係で非行・犯罪がらみの話を聞く機会があります。

先日、薬物依存症の話を聞きました。依存症とは、自ら不利益になることを認識しているのに、自分の行動をコントロール出来ずに(覚醒剤、マリファナ、等々)に手を出すことです。その結果、検挙され少年院、刑務所等に収容され家族共々苦労が始まります。

薬物依存症に至る要因がいろいろ分析されています。その中で強調したいのは、個人的条件の中の自尊心と、環境条件の中の機能不全家庭と若者文化という面です。

先ず、自尊心ですが自尊感情・自己肯定感という言葉に置き換えられます。「一緒に子育て 72」でも述べましたが、自尊感情・自己肯定感が低いということは、いつも不安感情で何事にも自信が持てなく、建設的な行動がとれません。例えば、何か困難なことにぶち当たった時、自分なりの努力を試みるとか、それがダメなら誰かに相談するとか、という行動よりか忘れたいや逃げの姿勢に移ります。その姿勢の1つが薬物に頼ることになります。そのことで困難なことに直面した不快な感情、不安な感情を忘れさせてくれます。

次に機能不全家庭ですが、これは両親が揃っているということをいっているわけではありません。両親がいる家庭、シングルの家庭というよりか、その家庭に人のつながり、すなわち家族の絆があるかどうかが問題なのです。シングルで忙しくても、少しの時間を有効に使い子どもと対面しているかが大事なのです。いくら両親が揃っていても、例えば個食、孤食では家族のつながりも出来ません。

最後に若者文化ですが言い換えれば、流行っている、かっこいいことです。あこがれのタレントやスポーツ選手がやっている、仲間がやっている等々が安易に手を出すきっかけになっています。自分に自信がない、自分なりの生き方が出来ていない等が流行に流されやすいです。

この3点は、日常の子育てにも関連すると思います。


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