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月別: 2016年6月

丹波里山便り 日本ミツバチ来る

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以前、日本ミツバチのことを取り上げました。西洋ミツバチの蜂蜜は各所で販売され、よく買い求め美味しくいただいていました。自分でも飼ってみたいと思っていました。                             知人が日本ミツバチを飼っており、彼からのアドバイスで自然界の日本ミツバチを集めるべく、箱を作り適当な場所を選定し、誘導に適当なランを育て開花させ、側に置き待っていましたが箱には入ってくれませんでした。

そこで、その知人から写真のようにすでにハチが入っている箱を譲り受け、6月23日に私の山に置きました。写真では見にくいですが一番下の隙間からハチが出入りしています。蜜を運んでくれているのでしょうか、見飽きることはありません。

蜂蜜を収穫出来る日が楽しみです。


里山通信 鹿の被害

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私の持山は、丹波市春日町の柚津というところにあります。山は車も通れる道に面しています。交通量は多いとは言えませんが、住民の方々の畑作業の軽トラックや、近隣の養鶏場への運搬車などが通ります。写真の場所はその道から約50mとるほど奥へ入ったところです。                今年の5月に、サクランボの苗を植えました。念のためネットで防いでいましたが、見ての通り新しい葉が鹿に食べられてしまい、まるで枝が青い棒のようになりました。この山には相当以前にヒノキが植林され(いわゆる人工林)、暗い山でしたがそれらを少しずつ伐採し、その後に栗、桜、三つ葉つつじ、クルミ、柿等の落葉樹を植えました。それらも鹿の被害から守るため、ネットでぐるりと囲みます。斜面ですのでその作業がなかなか大変です。

このサクランボにもネットを張り直しました。鹿以外にイノシシもタケノコシーズンにはお出ましになります。


一緒に子育て 72 自尊感情について

先日、幼稚園や保育所の保護者、職員の方々を対象の研修会に招かれました。テーマは、見出しの「自尊感情を育むためには、親はどうあるべきか」でした。保育、教育の世界では、自尊感情や自己肯定感はよく語られるものです。いわば子育ての世界では、永遠のテーマではないでしょうか。それだけに難しいとも言えるでしょう。

自尊感情や自己肯定感が明らかな子どもは、感情や情緒も豊かで自信に満ち、何事にも前向きに取り組みます。反対の場合も明らかに反対の様相を示します。例えば、注意、叱責、指導を多くの場面で受ける子どもは、いつもおどおどして、ものごとに対しても消極的で自信なげな様子を示します。ものごとへの取り組みだけでなく、対人関係も豊かではありません。このように周囲からマイナスのメッセージを多く受ければ、自訴運感情は育ちません。

よくいわれるように、誉めることで自尊感情や自己肯定感が育ちます。しかし、多くの親は「誉めようと思っても、すぐ叱ってしまう」「うちの子どもに誉めるところがない」、とよく発言されます。

相手にプラスのメッセージを送る、誉めるためには、こちらにもある程度の条件や準備が必要です。このようなテーマで講師を務めたある時、ワークショップ形式で「他者のいいところを見つけ、誉めてみてください」、と課題を出しました。誉める相手は普段からよく知っている相手でした。ある参加者が、次のような発言をしました。「私は普段から誉められたことがないので、人を誉めることが出来ない」でした。

この発言は、人を誉めようと思うとき、自分自身が他者からプラスのメッセージを受け、気持ち・情緒が安定していないと、誉めることが難しいということを示しています。親や教師の役割が先行して、子どもを誉めることも可能でしょうが、心の底から誉めるには難しいのではないでしょうか。

親は、子どもの自尊感情を育てるために「子どもを誉めなければならない」、と常識的にいわれますが、その肝心な親御さん自身が他者から誉められる、プラスのメッセージを受けることがないと、子どもを自然な形で誉めることは困難です。自分に自尊感情や肯定感を感じ、気分が安定していれば、子どもとの関係も安定し誉めることも可能です。

また、自分の子どもに誉めるところがない、という発言・質問をよく受けます。子どものいいところ(行動や発言)や長所に気づき誉めるわけですが、高いレベルでないと、誉めにくいと思われているようです。私たちは、いつも100点満点で生活をしていません.普通のレベルで生活をしています。すなわち60点位で十分生活をしているわけです。100点でないと誉められないのではなく、通常の生活をしていれば合格なのです。その合格点で誉めることも出来るわけです。

誉めて育てる、という言葉もあるとおり誉める効用はいうまでもありませんが、機嫌をとるためとか、誉めることが先行して嘘っぽいとかは、逆効果になります。きちっと子どもの行為や発言、長所の事実を言葉にして、そのことを誉めるようにしたいものです。おべんちゃらは見抜かれます。

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臨床心理士・元スクールカウンセラー  鈴 木 隆 一

 


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