昨日、令和3年5月5日の新聞報道に、「少年院退所後学習を支援」との記事がありました。それによりますと、少年院に入った少年の学歴は4割が高校中退、2割強が中学校卒で厳しい学習環境に置かれている。高卒を条件としている就職の条件にも当てはまらず就労に苦労を強いられているとのことです。
このような報道を待つまでもなく、非行行動を起こす少年は中学校時代に学習活動で大きな挫折を味わっています。私も過去、保護観察官としてまた保護司として彼らに関わってきましたが、それを実感しています。
「ケーキを切れない非行少年たち」の本の中に次のような当事者の発言があります。「中学校に入ったら全く勉強が分からなくなった。でも誰も教えてくれなかった。そのため、学校が面白くなくなり、さぼるようになった。それから悪いことをし始めた」です。
このような非行少年が多いのです。従って、少年院退院後も就労に必要な学歴や、学力をつけるため少年院仮退院後も継続して、学習支援が必要と思います。