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一緒に子育て 37 友だち関係(小学校5年生講話からその3)

6月の中頃、市内小学校の5年生に「心の匠」として講話を要請されました。その項目の3つめが、この年令の子どもが一番関心のある「友だち関係」でした。

先ず、講話後の子どもの感想文を掲載します。

感想文その1 友だち関係の話を聞いて、私はその中に当てはまっていました。鈴木先生の話を聞いてよかったです。友だちをつくるのもいいと思うし、いらなくてもいいと聞いたのは初めてでした。話を聞いて心がすっきりしました。心の中がすっきりしてよかったです。

感想文その2 3番目の友だち関係の話を聞いてびっくりしました。私は保育園のときの先生からずっと「友だちは多い方がいい」と言われてきたからです。だから年度の初めには「友だちがいっぱいいたらいいなあ」と思っていました。でもいっぱいつくらんでもいいと聞いてほっとしました。とてもいい話だと思いました。

感想文その3 心の匠の話を聞いてはげしく同意しました。「友だち100人つくる」なんて目標はいらないと思いました、一人だってできるし、さみしくない人にとっては救いの言葉です。

このシリーズ16「常識の嘘その2」で「友だちがおらんのは、あかんことなんか」で述べたことを子ども向けに話しました。私たちが常識的に、「友だちはたくさんおった方がよい、友だちが少なかったり、おらんのは将来社会に出たときに困る」、と常に子どもたちに迫っています。

この常識の嘘で、私たちは子どもを束縛することがあります。友だちをすぐにつくれる子どもは、たくさんつくってもいいし、そうでない子どもは無理をしなくてもいいのです。時には、ゼロでもいいのです。友だちをつくろうとしてうまくいかなかった、相手にあわさなければならない友だちづきあいに疲れた、友だち関係の中で傷ついた、等の子どもは一杯いるはずです。また、持って生まれた性格で、群れることが苦手な子どももいます。

休み時間、教室で本を読んでいる子どもは、上手に時間を過ごしているのです。「あの子は誰ともよう遊ばへん、社会性のないやつやなあ」のマイナスの見方でなく、「一人で居れる強さ」として評価してやることも必要です。


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