ぎゃらりー鈴ブログ>

月別: 2020年9月

ぎゃらりー鈴 作品紹介 蜜ロウクリーム

日本ミツバチを飼育して久しくなります。このブログでも何回か触れましたが、失敗と試行錯誤の繰り返しです。それでも何群かは採蜜をすることも出来ます。

巣から蜜を採りますと、巣そのものが残ります。残った巣を精製して蜜ロウを作ります。それを原料にして様々なものが出来ます。その一つに蜜ロウクリームがあります。材料は蜜ロウの他に椿油等、ホウ酸、水等です。

手づくり市では、作り方のレシピを付けて蜜ロウを販売しています。やはり女性方が興味を持ってくれ買って頂きます。自作が面倒な方には完成品も置いています。

蜜ロウは、ミツバチが巣を作るときに分泌した天然のロウ物質で昔から高級化粧品やリップクリームの材料として使われてきました。市販の保湿クリームとレベルが違う、と使用者の評判です。

皆さんも如何でしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


一緒に子育て 105 こだわりを考える

わたしは、過去の経験、キャリアを生かしてボランティア活動をしています。その一つに犯罪者支援活動があります。非行や犯罪によって被害者及び家族は、生活を始め心理的にも大きな痛手を受けます。それらの方々を、具体面、心理面でサポートする活動です。

先日、全く理不尽な運転により亡くなられた事案の裁判を傍聴しました。30歳代の男性がその事故で死亡しました。そのご両親・姉が傍聴席におられました。私たちボランティアは、そのご家族をサポートするため、一緒に傍聴席に同席しました。普段経験することの無い裁判という場面に、少しでも安心していただくためもあります。

加害者も事故を自分の責任と認めており、後は刑期ををどうするかが論点のようでした。加害者は批判去るべきでその責任を懲役という形でとらなければなりません。

ここで見出しのこだわりのこですが、被告席にいる加害者の様子と、事故に至った経緯、運転の様子が気になりました。加害者を弁護するのではなく、発達障害傾向の人たちが持つ特性です、

亡くなった方の家族が意見陳述をします。本当に同情すべき内容です。それを聞いている加害者家族、妻・両親は深く頭をたれ、涙を流しています。ところが、加害者当事者は表情を変えること無く、感情が動いているのさえ不明の姿でした。また、事故に至った経緯ですが、どこの家庭にもあるような家族間のトラブルでした。加害者(40歳前くらい)は、そのストレス解消のため、早朝に車をとばしたのです。そのスピードは100kを超えていました。散歩をしていた被害者をはねたのです。

私が思うのは、その程度のストレスを解消するのに、そんな行動しかなかったのか、ということです。一度思い込んだストレス意識は、その被害意識を一層高めるのです。更にストレスの解消には、他にいろいろな方法、例えば同僚に愚痴を言う、居酒屋で酒を飲む、パチンコをする等々、一般ならいろいろあります。

そのようなことを総合すると、彼は発達障がい傾向の特性の一つである、こだわりがあったのではないかということです。

一つのことを思い込むと、なかなかそこから抜けきることが困難、その思い込みの被害・ストレスの解消も、複数から選択するのではなく一つしか無いのです。彼は時間に関わりなく猛スピードの運転に至ったようです。

子どもに関わる私たちは、出来るだけ早く子どもストレスに気づき、その解消の手立て(物や人に当たるのではない)を示してあげる必要があります。一番妥当なのは表現することです。言葉での表現が困難なら遊びや身体を動かすこと、好きな趣味を一緒にする等々です。

本当に一緒に考えたいことでした。

臨床心理士・元スクールカウンセラー 鈴木隆一

ご意見・質問・感想は、yc-suzuki65@bcc.bai.ne.jp で送信して下さい。

 


丹波里山便り 菊芋と日本ミツバチ

この花は菊芋の花です。地中に芋が生育し食べると血圧を下げる、と言われています。花もこのようにきれいに咲きます。

この花に日本ミツバチが訪れます。花粉を集めるのか、蜜を吸うのか盛んに集まってきます。この時期、蜜源になる花が少なく貴重な植物です。日本ミツバチを飼育していると、養蜂場や近辺に蜜源になる花があるかどうかが、いつも気なります。


一緒に子育て 15歳少年、女性刺殺事件に思う

先日、福岡の大型商業施設で15歳の少年が、21歳の女性を刃物で刺殺した事件がマスコミで大きく報道されています。報道によりますと、少年は、少年院を仮退院後、定められた住居である更生保護施設を無断で抜け出していました。

少年院仮退院とは、家庭裁判所で少年院送致の審判決定後、少年院に送致されますが、おおよそ1年程度で仮退院が許可されます。その後保護観察に移ります。保護観察を受ける中で、守るべき2,3の遵守事項(例えば、仕事に就く、学校へ通う、再非行につながるような場所へ行かない・人と付き合わない等)を守り、定期的に担当の保護司宅へ行き、生活状況を報告する等を続けていれば、審査の後保護観察が解除され、晴れて本退院となります。その後、生活を束縛されることもなく通常通り社会生活を送れます。多くの場合、保護観察も1年位で終了します。

仮退院の条件の中に、少年院仮退院後、引受人がいることが大きなポイントになります。通常は親元です。両親が不在の場合は年長の兄弟や、親戚の者がその役を引き受けます。今回の少年は、引受先が更生保護施設となっていました。ということは、少年院を出た後引き受けてくれる家族や親戚がいないかったのか、いても彼自身がその人たちを拒否したのか、今後の報道を待ちたいと思います。私の保護司としての経験では、ほとんどが親が引受人になります。

しかし、こんなケースもありました。親から虐待を受けていた少年でした。親が引き受けを申し出ても、少年自身がその引き受けを拒否して、以前雇ってくれた知人を引受人に指定して仮退院をしてきました。彼はそこで仕事にも就き立派に更生しました。

今回の少年は、養護施設で過ごしていたとも報じられています。もともと、親からの適切な養護を受けられこなかったと想像出来ます。もっと言えば、育ちの基本的なエネルギーとなる愛情が不足していたのでしょうか。勿論、養護施設のスタッフも一生懸命に接し、その不足を補うように彼と生活を共にしてきたでしょう。

更にもっと言えば、自分一人のことだけを無条件に心底気にかけ、彼もその人の存在を心の中で確認するだけで気持ちが安らぐ人がいたのでしょうか。

カウンセリングの中で、ある女子高校生は、「私は、中学校3年間同級生からずっと無視されてきたが、不登校にならなかったのは全部敵であるような学校の中で、ただ一人だけ自分のことを気にかけてくれていた先生がいたから」、と発言しました。

そうです、一人だけでいいのです。彼からすれば、社会は全部敵かも分かりません。まだまだ長い人生の中で、彼がそのような人の存在を確認できるようになることを祈るばかりです。


top