6月3日から8泊で四国88ヶ所遍路を歩いてきました。今回は、高知県四万十市(旧中村市)から愛媛県松山市まで歩きました。スタートはJR中村駅からバスで30分ほどの市ノ瀬バス停でした。初日は、午後からでしたので15キロの距離ですが、2日目以降はコンスタントに30キロ前後を歩きました。
札所でいえば、高知県最後の39番延光寺から松山市内の51番石手寺までです。中村、宇和島、大洲、内子、久万高原町、松山と歴史や文化で興味のある町々を歩き抜けました。
早めに宿に着き、脚が棒になっていなければ、古い町並みを散策することもありますが、たいがいは入浴、ビール、夕食、就寝となってしまいます。
私は、自分の経験と少しのこだわりから、歩くことや獲物(魚介類、木の実、山菜等)を自分でとって食べる等、人間の本能性は、どんなに社会が近代化されても残しておきたいものと考えています。
30キロを歩くことが、今の世の中では稀かも分かりませんが、私たちの2世代、3世代前までは交通機関が不十分で、バス、車、電車に乗ることが稀でした。縄文の頃から人間をやっていることを考えれば、こんなに歩かなくなったのはほんの少し前からで、私たちには歩くという潜在力を持っているはずです。
今年のNHK大河ドラマは幕末の京都、江戸、会津が舞台です。東海道、京都から江戸までは492キロです。当時の人々はそれを14日から15日間かけて旅をしたそうです。
大体、1日30キロ強程度で、今回の私の歩きとほぼ一緒です。
近々、ある小学校の5年生対象に講話を依頼されています。この話をして、子どもたちがどんな反応をするか楽しみにしています。
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臨床心理士・元スクールカウンセラー 鈴 木 隆 一