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一緒の子育て 34 君たちも歩けるんやで(5年生児童への講話から)

6月の中頃、ある小学校の5年生を対象にした、講話の機会をいただきました。いつものことですが、明確な目的のある授業等でもない話に興味を持ってくれ、集中してもらうには、いろいろ工夫が必要です。

今回は、3つの項目を示しました。1.最近の興味あるできごと 2.心も風邪を引く 3.友だと関係 の3つでした。

1については、発言を促します。アベノミスクや北朝鮮のこと等、結構社会的事象のことを知っていました。いろいろ出た中で、私の狙いのエベレスト登頂の三浦雄一郎さんのことが出ました。彼の偉業を説明し努力の継続を評価しました。その後。君たちの祖父の年令の私が、四国歩き遍路で毎日約30キロを8日間、歩き続けたことを地図で示しながら紹介しました。

長い人間の歴史の中で、こんなに歩かなくなったのはつい最近であることについては、なかなか理解しにくい様子でした。そういえば、この子どもたちの親の世代には、すでにマイカーが当たり前でした。

「昔の暮らし」の学習はしていますが、身近な移動手段、運搬手段については知らないことを知りました。

私が子どもたちに言いたいことは、縄文時代からついこの間まで、人間は君たちの先祖は、歩いてきたこと、従って君たちは歩く潜在能力を持っていることの2点です。今は、歩くことに興味もわかないでしょうし、その必要もないでしょうが、もしそのような機会(大きな災害等で交通機関が途絶した時等)があれば、思い出して欲しいと考えています。

歩くことで、風を感じ、ありふれた自然の変化に気づき、人間の本能性の一つを維持して欲しいものです。2と3については、次回にします。

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