前回のその4から2月以上経過しました。先日A子さんから治療終了の報告が届きました。 振り返ってみますと、がん治療に共通することですが、痛みや、だるさ、吐き気等の身体の不快感に耐え、治療を継続するのは大変なことです。治療の方針、終了等は予め担当医から説明はあるといいながら、すぐ効果が見えるわけでなく、治るのか、何時終わるのかの不安は大きかったことと思います。
これら不安に打ち勝ち、治療を継続できるのは、本人の気力・意思もさることながら、まわりの人からのサポートが必要です。ガン治療にかかわらず困難ことに継続して取り組むのは、一人ではできません。
A子さんの場合は、家族の大きなサポートがありました。このシリーズの初期に書きましたが、家族を信用しご自身の病気を子どもにもオープンにして、「治したるんや」の強い意志も示されました。この意思がなければ、聞く子どもは不安に陥ったことでしょう。
また、A子さんの友だちの力も大きかったです。学校関係の連絡も助けてくれ、応援もしてくれました。日頃の人間関係がモノをいった感じがします。
抜け落ちていた頭髪もわずかに生え始め、その様子を写メで送ってくれました。治療に伴う関節の痛みがあるものの、長い治療が一区切りがつきました。まだまだ不安があることでしょうが、通常の生活の中で家族と交わり、ますますA子さんの治癒力が高まることでしょう。本当によく頑張ってこられました。
このブログは,A子さんの了解の元に記事にしました。有り難うございました。A子さんシリーズもこれで終了にしたいと思います。
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臨床心理士・元スクールカウンセラー 鈴 木 隆 一