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月別: 2017年2月

新作品の紹介と、今後の出展クラフト展のお知らせ

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写真は、炭の粉を練り固めて穴を開け剣山にしました。製品名は「炭剣山」です。桜草と水仙を挿しました。花瓶に炭を入れ花を活けると花が長持ちする、といわれています。それは、炭が水を浄化するので、花の元気が長続きするからです。炭剣山はその役目をします。             丹波の山小屋で炭焼きをしますので、炭の粉がたくさん出ます。それを練り固めてみました。我ながらグッドアイデアです。

今後の出展クラフト展ですが、次の予定です。                        ・湊川公園手しごと市 2月25日(土) 11:00~16:00 港川公園区役所前広場    ・てづくりサーカスIN西宮神社 3月5日(日) 10:00~16:00 西宮神社

いずれも、出展者が多数でいろいろな手づくり作品があります。どうぞお立ち寄り下さい。

 


 黒豆を原料に手づくり味噌

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毎年、この時期に味噌づくりに励んでいます。昨日、黒豆2kを蒸して細かく砕き、米麹と、塩を加え瓶につけ込みました。10年来の試みですが失敗はありません。全て「手づくりのすすめ」という本に書かれている手順で作業を進めています。写真は、昨年つけ込み完成した味噌です。この時期つけ込みますと8月頃には出来上がります。

自分で作ったものには愛着が湧き、毎日味噌汁でいただいています。手製といえば、味噌のほかアジの干物、たくわんも作っています。


丹波2度目の大雪 

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先週末、2月10日、11日と山小屋で過ごしましたが、今シーズン2度目の大雪に見舞われました。前回の大雪に懲りて、車は公道に近いところに止めておきました。幸い、今回は約10センチ程度の積雪でした。ご覧の通り綺麗な雪景色でした。

狭い畑も作りそこに白菜が雪に埋もれていますが、僅かに見えている白菜をヒヨドリが突いていました。エサの少ない時期、鳥も食事に大変です。

気温は低いですが、薪ストーブの威力は絶大で小屋内は快適です。


一緒に子育て 76 登校を嫌がっていたA子さん 遊びで自分を表現

今年いただいた年賀状の中に、30数年前に不登校傾向を主訴に来談したA子さんからのがありました。教育委員会の相談部門勤務やスクールカウンセラー時代を含めまして、随分多くの相談を担当しましたが、A子さんは印象的なケースで、相当年月が経ってもよく覚えています。何でそんなに鮮明に覚えているのかですが、それは「遊びの不思議、遊戯療法の不思議」を教えてくれた、と考えられます。

小学校1年生のA子さんは、母親に連れられて来談しました。担任の先生からの情報では、なんとかお母さんに付いてきて貰って登校できるのですが、教室前で母親と別れづらく大声で泣き、なだめすかして引き取っていたとのことです。そういう状況が長引き担任の先生を通じて相談の申し込みがありました。

小さい妹さんがおられたので、3人で来られました。本来なら保護者の方に待機して貰える部屋があるべきなのですが、当時はその余裕がなく、同じ遊戯室に3人とも入って貰いました。Aさんには遊戯療法的なかかわりをしました。

A子さんは、当初から積極的に遊びました。印象的なのはその遊びでした。セラピストの私、母親、妹を巻き込んでお巡りさんごっこをするのです。自分がお巡りさんの役になり、その他3人がそのお巡りさんに捕まえられる役に割り振るのです。このような遊びが何回か続きました。

そのうち、教室前で母親と分かれる時も泣かなくなり、本人の申し出で教室前から校舎入り口、校門、校門が見える所と徐々に付いてきて貰う場所が、教室から遠くなりました。そのうち一人で登校できるようになりました。

遊戯療法は「子どもは、自分の悩みや不満、葛藤を言葉でうまく表現できないが、遊びの中で自分の気持ちを表現できれば、心理療法の効果につながる」、と解説されます。           彼女は、自分がリーダーになり遊びと他の人間をコントロールしたのです。もっと言えば、自分は悪者をやつける正義の役割を果たしたのです。自分が主人公なのです。プレイルームは、その遊びを保障できたのでした。                                 当時の彼女の内面でどんな悩み、不満、葛藤があるのか分かり得ませんが、この遊びを通じてそれらを表現し、克服したものと考えられます。

遊びの不思議、効果を教えてくれたA子さんでした。この遊びの不思議、効果はプレイルームでの遊びだけでなく、通常の遊びでも見られることはいうまでもありません。私は、箱庭療法も得意としますが、箱庭の作品作りでも同じようなことが言えます。

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臨床心理士・元スクールカウンセラー  鈴 木 隆 一

 


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