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月別: 2017年11月

一緒に子育て 86 いじめについて

このブログでも過去に何回か取り上げました。今回は、中学生を交えたいじめフォーラムに参加して感じたことを述べます。

先ず、いじめによる大きな問題が後を絶ちません。教育委員会、学校、地域でその防止のため懸命に取り組みが行われています。今回のフォーラムもその一つで、当事者側の中学生の参加が特徴でした。その中学生たちが、表面的でない洞察力のある意見がたくさん発表され力強く思われました。

典型的ないじめのビデオを見てそれについて意見が述べられました。リーダー格とそれ付随した2人計3人の加害者がいました。その3人が特定の同級生を執拗にいじめるストーリーでした。

いじめには、傍観者の立場の人間がよく登場します。このビデオでもいじめ場面が教室や登下校中ですので、同じクラスの傍観者がたくさん登場しました。

フォーラムでは、その傍観者が「いじめ加害者の行動を制止する」ことが話題になりました。多くの中学生、また過去いじめ場面を経験した大人の参加者からも「それは困難である」の意見が大多数でした。その理由は、今度は自分がいじめのターゲットになるからでした。実際のいじめ場面ではいじめを止める行動や発言をした場合、その人が今度はいじめられる被害者の立場になることが多いのも現実です。また、思春期特有の目立つことを嫌がる、俗に言う「ええかっこしい」をいやがる心理も働くものと思えます。

それらの現実から、いじめ場面では力関係等で制止できなくても、後でその被害者に対して「辛かったね」「いややったね」の声かけや寄り添いはできるのではないか、と提案したことがありました。それを聞いてくれた中学生は「それならできる」と応じてくれました。

いじめ被害者は、辛い悲しい立場にあるわけですが、何が一番辛いかというと、自分が独りぼっちだ、誰もこの辛さを分かってくれない、ということです。加害者から重たいかばんを2つも3つも持たされ肩が痛いよりか、こんな場面に置かれている辛さを、誰も分かってくれないことが一番辛いのです。誰かがこの辛さを分かってくれていることが分かれば、どんなに心強いことでしょう。

私の相談の経験で、中学校3年間仲間外れの女子生徒が、3年間も耐えることができたのは、ただ一人その辛さを分かってくれた担任の先生がいたことだ、と述懐してくれたことがありました。

いじめ場面で、割って入ることができなくても、後で被害者に寄り添うことは、ちょっとの勇気で実践できます。

臨床心理士・元スクールカウンセラー  鈴 木 隆 一

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明石城てづくり市

11月11日、12日の2日間、明石城公園のてづくり市に参加しました。天候に恵まれ快適な2日間でした。特にお城の櫓が写真のようにきれいに見え、ピクニックのような気分にもなります。

今回に売れ筋は、トイレットペーパー、キッチンペーパー用のペーパー立て、流木で作った小さい多肉植物用のポットでした。メーンの作品の漆器も買っていただき嬉しいことでした。

今後の出展予定                                     ・11月25日 神戸湊川公園

・12月3日 西宮神社

・12月9日 京都岡崎公園

・12月17日 伊丹猪名野神社

・12月23日 神戸湊川神社


里山便り イノシシのヌタバ

私の里山には谷筋から水が流れています。その水を上流でせき止めパイプで引いて利用しています。その小さい谷筋はいつも水が流れ湿っていることが多いです。写真は、その谷筋の脇にイノシシが作ったヌタバです。漢字では沼田場と書きます。イノシシやシカ等の動物が、体表についているダニ等の寄生虫をや汚れを落とすために、このような池というか水たまりの窪地を作って、身体を擦りつけます。大体の大きさは、長い方が約1m、短い方が約60cくらいです。身体を擦りつけきれいに出来上がっています。

写真には写ってませんが、周りは耕耘機をかけたように土が掘り返されています。イノシシはミミズが好物のようで、土を鼻で掘り起こし、ミミズを探します。そのために折角植えた果樹の下まで掘り起こすため、昨年はクルミの木とアジサイが被害にあいました。

作物を植えたところや果樹にはネットが必要で、中山間地で農業をされている方のご苦労が身にしみて分かります。


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