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日: 2020年8月8日

丹波里山便り 日本ミツバチ

日本ミツバチ巣の中の様子です。約15cの高さの箱を、巣の成長に合わせて積み上げていきます。白い部分が巣板で成長につれて下へ伸びていきます。箱が4段ぐらいになれば、一番上部をはずして蜜を採ります。

しかし、なかなか順調にはいきません。7月末に4段の一番上部を切り離したところ、この暑さの影響もあり、巣の一部が崩れました。これを巣落ち、といいますが一部なので大丈夫と思っていたところ、4,5日後には全部の巣が落ちました。蜂は箱から逃げ去っていました。

残った巣には蜜がありません。逃げ去るときに、何千匹という蜂が蜜を全部吸ってしまい、新しい住み家に移ります。

今回は、このほか蟻が巣箱に大挙入り込み逃げ去った群もいました。その予兆がありましたので水桶の上に濡れない工夫をして箱を置きましたが、地上に帰れない蟻たちが箱の上に卵を産み付け住み着いていました。この箱も4段に成長し、採蜜を期待していたのですが、この群も蜜を全部吸って新しい住み家に移りました。少々の蟻なら蜂がはじき飛ばすのですが、余りにも多くの蜂が侵入したのです。

新しい住み家が私の待ち受け箱なら群は減りませんが、他の場所へ移ると群の損失になります。今回、2群の逃げ去り群のうち1群は隣の待ち受け箱に入ってLくれましたが、もう1群の行方は分かりません。木のうろでも見つけて、生きていてくれれば幸いです。

自然界に住んでいる日本ミツバチを、人工的な巣で飼育するのですから、いろいろトラブルはあって当然ですが、ちょっと残念です。これからは最大の強敵オオスズメバチ対策が必要です。昨シーズンはオオスズメバチの侵入により3群が逃げ去りました。

夏はスズメバチ対策と、巣の周りに生い茂る草、シダ、ササの刈り取りに大変ですが、秋の採蜜を楽しみに頑張ります。


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