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月別: 2013年3月

木村智周書展、盛会に終了

当ギャラリーで、3月22日から26日までの間、開催されました見出しの書展は、大変多くのお客さんに参加いただき目出度く終わりました。

参加いただきました皆様に心よりお礼を申し上げます。


一緒に子育て 27 子育て困難な時代 その3

親以外の5人の親、4番目は自然です。身近な癒やし機能は親、特に母性ですが、自然の癒やし機能もいうまでもありません。私の持論ですが、子どもの様々な問題の顕在化は、傷つけられる機会は世の中に一杯あるのに、癒やされ機能が格段に減少したためではないかと考えています。

例えば、近所のおっちゃん、おばちゃん、親類のおじさん、おばさん等との接点をはじめとする多様な人間関係が少なくなってきています。それにより、他者からいろいろなメッセージ、特にプラスのメッセージを受ける機会が減ってきています。そのうえ、癒やし機能の一つである自然との触れあいも極端に減っています。

スクールカウンセラー時代の不登校の臨床例ですが、中2の男子生徒はすぐ近くの裏山の木に登り、多くの時間を過ごしていました。今、放映中の大河ドラマの主人公も大きな木の枝に座るシーンがよくあります。

箱庭療法では、作品作りもさることながら、砂を手で触ること自体が、治癒に向けて大きな意味があるとされています。私の箱庭臨床でもそのことはよく体験しました。           また、園芸療法、犬との触れあいのセラピーもよく行われているところです。

自然とは、田舎や遠方に出かけなくても、身近にも土、砂、水等があります。朝日や夕日、お月様、お星様を見たり、そよ風の感触も、内なる自然性を活性化させ、人間性を取り戻させます。

最後の5番目は、ガキ大将です。小学校では、異年齢集団、縦割り集団のいい方で、意図的にグループ作り遊ばせます。年長の子どもがリーダーになりグループを統率するのです。

私は、大阪近郊で小学校時代を過ごしました。下校後外で遊ぶのですが、中学校を卒業したばかりのお兄ちゃん、すなわちガキ大将の仕事帰りを皆で待ちわびていました。そのお兄ちゃんのリードの元遊び回っていました。幼い子どもには、ハンディをつけ、弱い者いじめをするものなら、お兄ちゃんの制裁が待っていました。遊び文化の伝承もできていました。

大人がいない子どもだけの世界で、集団のルールを学んでいたのです。

以上で、親以外の5人の親を紹介しました。「昔は良かった」式のないものねだりは、全く意味がありません。これら5人の機能が減ってきているため、子育て現役の親御さんは、減って分まで負担しなければならず、子育て困難な時代になったと考えます。          そうであるなら、5人の親現代版を機能させる必要があります。

子育て講演会でこの話をしますと、フロアから毎夏数家族でキャンプに行くグループや、PTAで仲良くなったグループ、子どものお習いごとで知り合ったグループ等で、家族ぐるみでつきあい活動すると、紹介される若いお母さんたちがいます。

親類との接点も減少し、いくら地域の教育力と叫んでも、地域社会そのもの結びつきが少なくなっています。ないものねだりでなく、昔は良かったでもなく、今の時代に合った結びつきと5人の親が必要です。

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臨床心理士・元スクールカウンセラー  鈴 木 隆 一


一緒に子育て 26 子育て困難な時代 その2

さて、親以外の親3人目は貧乏です。現在も貧富の差が問題になっていますが、日本全体が今日より圧倒的に貧しさの時代がありました。                             古いですが、ユニセフの援助で学校給食も成り立っていました。個人のレベルでも同じでした。私自身も落ちていたものを拾い、食べた記憶があります。子どもながら、お米の作況指数が気になっていました。

ものがありませんので、ものを大事にすることが、日頃から普通のことでした。また、我慢、分ける、待つが、身についたのではないでしょうか。                           従いまして、「もったいない」が常に行動基準としてありました。

ゲーム機も携帯もスマホもありません。何年生になったら持たせらいいのかの、親の葛藤もありませんし、子どもとのバトルもありません。

遊びといえば、外で友だちと身体を動かす遊びしかありません。今のこどもに不足している身体運動と多様な友人関係が、日常的に自然にできていました。

酔っ払いを表現した絵やマンガには、父親らしき人物が必ず寿司折りを片手に持っていました。寿司折りは大変なご馳走で、どんなに遅く帰ってきても子どもを起こして、食べさせていました。寿司折りが、親父の権威が保つ一つになっていたのです。

このように貧乏が、子どもたちにいろいろなことを教えていました。「もったいない」が、ローマ字なって逆輸入の時代になったのは、感慨深いものがあります。

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臨床心理士・元スクールカウンセラー  鈴 木 隆 一


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