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月別: 2013年2月

一緒に子育て 25 子育て困難な時代? その1

私が子どもの頃、周りの大人が「親はなくても子は育つ」、とよく言っていたのを思い出します。辞書の慣用語にも載っており、意味は全くその通りです。親はなくても自分の力や周りの援助によって、育つということでしょう。

私が、講演会等で、「親以外の5人の親」、ということをよく引用します。5人の親は、子ども育つための周りからの援助者です。現在は、5人の親がいない、また機能しなくなって子育てが困難になっていると思います。

さて、5人の親とは誰、何でしょうか。                                   1.兄弟 2.祖父母 3.貧乏 4.自然 5.ガキ大将 です。それ以外に近所のおっちゃん、おばちゃん、親類のおじさん、おばさんもいたことでしょう。

兄弟姉妹が多くて、年長の兄姉が下の子どもを世話したり、反対にけんかもよくしたことでしょう。それにより多様な人間関係に接し、優しさも学ぶことができます。下の子を世話することで、役割を果たし親に感謝され、自己肯定感を満足させることもできます。一人っ子、二人っ子ではこうはいきません。

次に祖父母です。親は将来を見据え、しつけや教育に重点を置き育てます。祖父母は現状のままでOKなのです。癒やしの拠り所となります。子育て現役の親は、「じいちゃん、ばあちゃんが甘やかすので、しつけが台無しになる」、と嘆くとがありますが、これは誤解です。大人でもほっとする場面があって、困難なことに向かっていけるのです。この両者があってバランスがとれます。大人は、ストレスを居酒屋、買い物、カラオケ、等で発散します。居酒屋で友人やママさんに愚痴を聞いてもらいますが、これを止まり木カウンセリングといいます。子どもたちにはこのような機会はありません。

3っめ以降は次回にします。

ご意見、感想、質問がございましたら、HOMEのコンタクトかお問い合わせから送信して下さい。

臨床心理士・元スクールカウンセラー  鈴 木 隆 一


一緒に子育て24 いじめについて その5

大津における中学生自殺以来、学校・教育委員会、外部等から様々な意見と対策が出ております。

外部の専門家を入れた対策委員会を設置したり、臨床心理士を学校に派遣したりが目立ちます。このように制度を新設し、今までにない方法がとられようとしています。

その中で、多く言われていますのは、いじめ被害の子どもたちが「大人に訴える」ことが奨励されています。この場合、大人とは身近にいる親と先生を指しているものと思われます。

外部から専門家を招く等の制度の改革があっても、一番先に子ども訴えるのは親や先生です。

ここで大きな問題は、訴えを受けた大人の感性や意図で、新しい制度を利用するかどうかの分かれ道になることです。

訴えを受けt大人の感性が研ぎ澄まされ、子どものいじめ被害の辛さに十分共感でき、自分だけでなくチームとして解決するのなら、多くのいじめが解決の方向に向くと思います。

いじめを受けた子どもの辛さに心底理解と共感を示し、訴えた勇気をたたえることができる大人にならなければ、過去何回も繰り返されたように絵に描いた餅になります。

いじめ被害を大人に訴える段階は、相当な辛さをためこんでいるはずです。「ほんまに辛かったんやな。勇気を出してよう言ってくれたね」の一言が言える大人になりたいものです。

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木村智周 書展のご案内 ~見て楽しむ現代書~

書展のご案内をします。見出しの書展を下記の通り開催いたします。是非お越しいただき、「見て楽しむ現代書」をご覧下さい。

・日時  平成25年3月22日(金)~26日(火) 10時より19時 最終日のみ17時まで      ・場所  当ギャラリー


一緒に子育て 23 あなたが主役 ひな祭り

私が、子育て関係の講演会でよく引用する川柳があります。

「やってたなぁ 一家総出の 大掃除」

それほどの昔ではない過去には、地域で決まったお掃除の日があり、家族全員で、畳を上げて干す大掃除をしていました。何事にも優先し、家族全員であれだけ力を入れてやっていた地域の行事や伝統行事が、いつのまにか行われなくなったことを詠んでものです。しんどいことが無くなり楽になったことを詠んだのか、家族全員が協力して、一つのことをやっていた状況を懐かしく詠んだのか、おそらく後者ではないでしょうか。

大掃除の箇所を、お餅つき、初もうで、お墓参り等に替えても通じます。

さて、おひな祭りの季節がやってきました。伝統行事の一つで、子どもの健全な成長や幸せを願い、祝う行事です。その家なりの飾り付けをし、女児を主役にします。そうすることで、自ずと家族全員の暖かいメッセージが彼女に届きます。自分が主役は嬉しいものです。心地よい気分にしてくれます。

お餅つき、畳を上げてまでの大掃除は無い物ねだりですが、行えそうな節目節目の行事を大切にしたいものです。季節の移ろいを感じたり、伝統文化に触れる大変意義あることです。

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一緒に子育て 詩集「くじけないで」から 「貯金」

100歳の詩人、柴田トヨさんが1月20日、逝去されました。心よりご冥福をお祈り申し上げます。

子育て支援関係の講演会で、しばしば「貯金」という詩を参加者の方々に紹介しました。     次のような詩です。                                                        私ね 人から やさしさを貰ったら 心に貯金しておくの                              さびしくなった時は それを引き出して 元気になる                          あなたも 今から 積んでおきなさい 年金より いいわよ

子どもたちは、これからの長い人生の中で、様々なトラブルに出会うことでしょう。親や周りの大人がサポートできる時とそうでない時があります。おそらく子どもたち自身が、自分の力で乗り越えていくことの方が多いのではないでしょうか。すなわち自分の潜在的な力を発揮するわけです。潜在的な力を発揮するためには、過去にどれだけ自分の引き出しに「やさしさ」があるかにかかっていると思います。

すなわち、自分の引き出しにたくさん「やさしさ」を貯め込んでおけば、将来の力になるわけです。そのためには、子どもたちに、できるだけプラスのメッセージを送ることが大事です。このような意味をご理解いただくために、この詩を引用させていただきました。

柴田トヨさん、有り難うございました。


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