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月別: 2018年7月

丹波里山便り クワガタ

数日前、クヌギの木にクワガタが樹液を吸っているのを見つけました。以前からカブトムシもこの木にいるのをよく見つけました。

写真のように樹液がよく垂れており、カナブンやその他昆虫がよく集っています。招かざる客のスズメバチも樹液を吸っており、近くに日本ミツバチの巣箱があり、ミツバチの天敵でもありますので、網で捕まえています。子どもの頃、芦屋の裏山でカブトムシ探しに夢中になったことを思い出します。

昆虫が住み、日本ミツバチが飛び交う健全な里山・広葉樹林を目指しています。そのために、はびこる竹やササの伐採とヒノキの適当な間引きが必要です。しかし、この暑さではこのような汗をかく作業は先延ばしにせざるを得ません。


丹波里山便り ドクダミ茶

丹波春日、柚津の私の山では.、夏の初め頃から写真のようにドクダミが繁茂します。いわゆる雑草で刈り取りに苦労していましたが、10年ほど前からお茶にして利用しています。先ず根っこごと引き抜ききれいに水洗いして、大ざっぱに切り刻みます。それをネットに並べて風通しのよい日陰で乾燥させます。よく乾燥させないとカビが生えたりします。

ドクダミだけでは癖がありますので、我が家では麦茶と一緒に煮だして冷蔵庫で冷やします。すっきりと飲みやすい味になります。

昔から漢方では十薬といわれいろいろ効能が述べられています。乾燥したお茶でも、肌の改善、シミの予防、利尿作用、高血圧・糖尿病の予防、アトピーの改善等々の効能があるといわれています。

お茶にするまで若干面倒な作業ですが、折角土の下から生えてきて、白い可憐な花を咲かせアピールしていますので、恒例の作業にしています。先人の知恵に学びたいものです。


一緒に子育て 91 少年非行に思う 初期の段階で止めたい

先日ある会合で、非行や犯罪について話をする機会をいただきました。話題は、集団万引きのことでした。ある中学校で芋ずる式に集団万引きが発覚しました。教育現場では苦慮する行為です。   私も保護観察官、保護司の経験で、良く耳にする非行現象です。万引きのみで保護観察や少年院送致の審判が出ることは余りありませんが、いわゆる少年非行の初期・入り口の行為です。

これら初期非行は、よくいわれるように罪の意識がほとんどありません。私は「ファッション、ムード、その場の流れ」で、いつのまにかで万引きをしているのではないか、と考えています。

皆がやっているから、見つからなければそれでよい、勇気を試したい等々が彼らの意識にありはしないか、と心配しています。

大麻使用の少年を保護観察対象者として関わった経験があります。いわゆる薬物使用で、言葉だけで見ればレベルが進んだ非行内容ですが、彼自身はそれほど大それたことをした意識がほとんどありませんでした。彼の周りでそれが流行っていたそうです。その場の流れで大麻に手を出した、皆がやっているから使った行為のように見られました。

非行の初期レベルの自転車盗、無免許でバイクに乗る、バイク盗などもそうではないかと考えます。

少年非行を担当する警察官のお話をお聞きすることがありました。「万引きは罪です」等の言葉はしょっちゅう聞かされていますが、一歩進んだ話を中学生にするそうです。それは、万引きが見つかり、店の人が追いかけてくる、君たちは捕まらないように逃げる、腕を捕まえられるがふりほどいて逃げる、ふりほどいたことで店の人が転倒する、転倒して頭を打って怪我をする、場合に寄れば死去する等々です。そうなれば万引きの窃盗罪に加えて、傷害罪、時には殺人罪にもなる可能性があることを、法律や刑法の言葉を駆使して話をするそうです。何年間か、繰り返し中学校を訪問して講話を続けると、明らかに万引きが減少したそうです。

聞き慣れた説教より、情緒的に迫るより、客観的な法律用語、刑法用語で子どもに迫るのです。対策の一つではないかと頷ける話でした。

臨床心理士・元スクールカウンセラー  鈴 木 隆 一

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