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カテゴリー: 丹波里山便り

日本ミツバチ養蜂

日本ミツバチに関わって数年経過しました。ある機関誌にそのことについて記事を書くように要請されました。振り返りと私の養蜂の意図に触れました。

ここに転載します。

日本ミツバチを飼育をはじめて4年になります。その間多くの失敗を重ねてきました。私は丹波春日に山を所有しており、漆器作り、木工作業用に泊まることも出来る小屋がありますので、そこを養蜂場にしています。昨年春の巣分かれ期に自然界の日本ミツバチを待ち受け箱に取り込むことが出来ました。                      昨今、昆虫が少なくなっているとか、ミツバチが減少しているとかのニュースに接します。「日本ミツバチが日本の農業を救う」の本の通り、ミツバチの存在は農業にも大きく影響します。また、自然界の健全度の指標にもなると言われており、飼育に一層の励みになります。                                   さて、昨年春に取り込みに成功したハチたちですが、全国的に大繁殖しましたスズメバチと、蜂に寄生するダニの被害を受け、逃去したり死去した群が出ました。特に黄色オオスズメバチは、巣の出入り口食い破り巣箱の中に入ります。私が所属する信州日本ミツバチの会から情報を得て、それぞれに対する対策をしましたが、後手に回ったり十分でなかったりで被害にあいました。                            幸い、数群れがこの冬を過ごせそうなので、春の活動期を心待ちにしています。日本ミツバチは洋バチと違い、1年に1回の採蜜で、いろいろな花から蜜を集め百花蜜といわれます。それだけに芳醇な味と各種ミネラルが含まれ、薬効もあるといわれます。日本ミツバチの蜂蜜はほとんど市販されていません。貴重は蜂蜜採取と、健全な里山づくりに今後とも励みます。また、虫や小動物との関わりは、子ども心を復活させてくれ、心をうきうきさせてくれます。

感想、ご意見は、yc-suzuki65@bcc.bai.ne.jp で送信して下さい。

鈴木隆一


丹波里山便り 黄色オオスズメバチ対策続き

日本ミツバチの天敵である黄色オオスズメバチ対策で、ペットボトルを利用した方法をこの欄で紹介しました。さらに今回はネズミ取り用のシートを使用しました。黄色オオスズメバチの習性で、仲間が困っていると側に寄ることがあるそうです。それを利用して、ネズミ取り用の粘着シートに、網で捕まえたスズメバチを引っ付けて置きます。それを見た他のオオスズメバチが、シートに飛来しますと強力な粘着性で飛び立てません。

スズメバチの活動も11月までです。もう少しの辛抱なので、ミツバチにも頑張ってほしいものです。それにしてもスズメバチのために、一群れ逃去したのはおおきな痛手です。本来なら、間もなく採蜜出来ていた群でした。


黄色オオスズメバチ襲来 一群れ被害

スズメバチの中でも最もどう猛なのが、黄色オオスズメバチです。養蜂場に行けば必ず巣箱の掃除を兼ねて点検に回ります。

写真は、オオスズメバチが巣箱の中に入ろうとして、巣門の出入り口を大きくしているところです。鋭い口で入り口の木をかじっています。周りにも、7,8匹のスズメバチが飛び回っています。見回りに必ず持っています、昆虫採集用の網で捕まえ踏みつぶします。彼らも子育てのためでしょうが、被害を防ぐためやむを得ません。

いつもは勢いの良い群で、巣門からの出入りが活発ですのに、一匹も見当たりません。すでに逃げ去ったかと思いました。スズメバチを捕獲した後、巣箱を覗いたところ上部にかたまって群れていました。

早速、スズメバチが入れないように、金網を巣門にかぶせ周辺にスズメバチ捕獲用のペットボトルをつり下げました。

この巣箱から、10m程離れた巣箱はミツバチは1匹も見当たらず、巣板だけが空しく残っていました。おそらく、スズメバチを怖れて一群れ全てがに逃げ去ったのでしょう。4月から世話をし続けてきたのに、本当に残念です。近くの木の洞にでも、新しい巣を作ってくれていることを願うばかりです。

ミツバチを逃げ去るとき、今まで溜め込んだ蜜をお腹いっぱいに吸い取ります。従いまして、空の巣板だけが残ります。せめてのも思いと、巣板を切り取り蜜蝋に加工しました。

今後の「ぎゃらりー鈴」出展予定                                 ・10月12日(土) 伊丹宮前祭り 宮前通り                    ・10月14日(体育の日) 猪名野神社の市 伊丹猪名野神社             ・10月27日(日) 西宮神社てづくりサーカス 西宮神社(えべっさん)

ご来店をお待ちしています。

送信は、yc-suzuki65@bcc.bai.ne.jp でお願いします。


丹波里山便り 日本ミツバチ、スズメバチに立ち向かう

日本ミツバチの最大の敵はスズメバチです。日本酒や焼酎とジュース等をブレンドした液を、ペットボトルを工夫した捕獲器を入れ、対策をしますが万全ではありません。見回るときには網を持っていきます。巣箱の前をうろうろしていたり、ホバリングをして狙いを定めているスズメバチを見かけます。その時は、網で捕獲します。

写真左側に、ミツバチが丸く固まっています。書籍や写真では知っていましたが、初めて見る光景でした。スズメバチをミツバチが取り囲み、集団で体温を上げ熱殺しているところです。日本ミツバチの不思議な知恵です。

その横では、通常通り他のミツバチが活動しています。


丹波里山便り 幻のハチミツ

日本ミツバチの蜂蜜は、次のような特徴があるといわれています。           日本ミツバチは西洋ミツバチと違い様々な花の蜜を集めるため、百花蜜と呼ばれています。「幻の蜂蜜」と言われてきました。採蜜される蜂蜜は甘味以外に酸味や奥深い味わい、複雑な花の香りがあるのが特徴です。市販されるほとんどが西洋ミツバチの蜂蜜で、手に入れるのが難しいです。

日本古来の純粋・天然蜂蜜をどうぞ味わって下さい。

連絡先 鈴木隆一 yc-suzuki65@bcc.bai.ne.jp


丹波里山便り 日本ミツバチ採蜜

日本ミツバチの養蜂で、横長箱形式と重箱形式の箱を使用しています。写真は重箱形式で巣板が伸びてきたら、順次下に継ぎ足します。一般に4っ継ぎ足し巣板が一杯になれば、一番上をはずして蜜を採ります。

本来は秋の採蜜が最適ですが、今回下まで巣板が伸びてきたので、最上段をはずしました。写真ははずした後の2段目ですが、2段目にもこのように蜜が一杯貯まった巣板が見えます。一番下には新しい箱を置きます。

はずした最上段から蜜を採りましたところ、約2.5kの蜜を収穫しました。


丹波里山便り 日本ミツバチの大敵 スズメバチ

日本ミツバチに危害を加える生き物がいろいろいますが、一番の大敵はスズメバチです。この頃から巣箱の周りを飛び回り、ミツバチを襲います。巣門に入らないように工夫をしますが、このように巣箱近くに、ペットボトルを利用したスズメバチ取り器を置きます。ペットボトルの中には、焼酎、砂糖、ジュース、酢を混ぜた液を入れます。その匂いにつられてペットボトルに入れば、出られません。

見つければ網でもとりますが、刺されることが怖くて恐る恐るです。スズメバチが巣箱に近づくと、巣門にいるハチたちが威嚇の動きをします。


丹波里山便り 日本ミツバチ分峰が入ってくれる

待ち受け箱として、セットしているミツバチ用の箱に思惑通りミツバチが入ってくれました。下の巣門に入る前に、このように固まっています。これを蜂球といいますが、数分後この蜂球が崩れ、順次巣門から箱内に入ります。その後は、女王バチが卵を産み、働き蜂が卵の世話や、蜜や花粉を集めることで箱内はどんどん蜂が増えていきます。

夏の暑さをしのぎ、スムシやスズメバチの被害を乗り越えて、秋の採蜜を楽しみにしています。


日本ミツバチ 蜜源

新しく日本ミツバチの分峰を取り込んでから一月半ほど経ちました。一群れの箱には蟻が入り込み全ての蜂が逃去しショックでしたが、幸い近くの待ち受け箱に入り、その群を維持できました。  さて、蜂の蜜源になる花や樹木ですが、新たに山アジサイと萩を植えました。関係の本に寄ればこれらも蜜源花粉源になるそうです。

今、山では栗の花が咲き始めました。洋蜂には栗蜜と言われ売り出されるくらいの蜜源です。私の山にも7.8本の栗の木がありますが、近隣の畑や山にはたくさんの栗の木があります。

成長の早い群の箱では、巣板が成長し下に伸びてきましたので、箱を継ぎ足しました。

暑さ対策と、スズメバチ被害を防ぐことが必要な時期になりました。


丹波里山便り 日本ミツバチ活動活発

日本ミツバチにとって、春は待ちに待った季節です。桜はじめ蜜源になる植物がたくさん開花します。また、分蜂といって蜂の群が増える時期でもあります。

私の山でも、分蜂を取り込む工夫をした待ち受け箱をいくつか置きました。通常分蜂は桜の満開後2週間後と言われています。それに合わせて箱をセットしたところ、4月中旬頃から偵察の蜂が現れ、2,3日後群が箱に入ってくれました。

大変嬉しかったです。日本ミツバチは減少していると聞きますが、このように野生の日本ミツバチが健在していることが分かりました。秋の採蜜が楽しみです。


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