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月別: 2012年11月

一緒に子育て 17 「子どもの食事について」

子どもの食事が問題になってずいぶん久しくなります。 「こしょく」という言葉で象徴されるように ・個食 ・孤食 ・小食がよく取り上げられます。

12年前、「知っていますか、子どもたちの食卓」という本が出版されました。誰と食べるか、何を食べるか、何かしながら食べるか等々詳細に調査され、大変センセーショナルに取り上げられました。

しかし、それだけ大きく問題になり、改善されたかというと、ますます深刻化しているのではないでしょうか。文部科学省、教委等の提唱で「早寝、早起き、朝ご飯」運動が行われていることもご存じの通りです。

依頼された講演会でもよくテーマになる問題ですし、スクールカウンセラー時代も担任の先生から相談された問題です。朝ご飯抜きや、食べてきても著しく偏った食事内容等でした。

そのときの感想ですが、私たちは理想的な朝食を基準にしすぎではないかという疑問です。 よく「一汁二菜」がいわれます。母親もフルタイムで働いていたり、シングルで子育てされている家庭には、無い物ねだりではないでしょうか。時には変則的な稼働時間もあります。

できそうもないことを目標にしたり、アドバイスするより、とにかく朝どんなものでも口に入れて登校することが現実的だと思いますし、家庭とも協力できることです。

稼働時間が変則的なお母さんに、冷蔵庫に菓子パンを買い置きし、子どもがそれを取り出し牛乳と一緒に食べることを提案したことがあります。

「知っていますか、子どもたちの食卓」の本でも、一杯のご飯と一杯のみそ汁を摂取すれば、午前中の活動に十分だとあります。みそ汁は、だしから作らなくてもインスタントがあります。一杯のご飯は、コンビニのおにぎりで十分です。子どもが火を使えるようになれば、また使えるように練習させ、お湯を沸かせばいいのです。

できていること、できやすいことからスタートし、徐々に改善すればいいのです。


一緒に子育て 16 常識の嘘シリーズ その2 「友だちがおらんのは、あかんことなんか」

一緒に子育て13で、常識の嘘シリーズその1として「過保護はそれほど問題か」を取り上げました。今回はその2として、見出しのことを取り上げます                      。同じ内容で、広報伊丹11月1日号人権尊重のまちづくり欄に、私の記事で掲載されていますが、大事なことなのでここでも触れたいと思います。

一般的に、誰もあまり疑うことなく「友だちはたくさんいる方がよい」その反対に、「友だちがいない、友だちと付き合えないのは、将来の社会生活に大きなマイナスになる」と、よく言われますし、言います。

中学校でのスクールカウンセラー時代の相談事例ですが、「休み時間に一人でいつも教室で本を読み、友だちと遊ばない女子生徒がいる。問題ではないか」、という相談を担任の先生から受けました。先生は運動場へ出て、友だちと遊ぶように何回も指導していました。

友人関係を楽しめる子どもと、それが苦手で傷つく子どもいるのです。群れて過ごす子どもと、一人で本を読んでいる子どもいるのが多様性ではないでしょうか。                彼女は自分の苦手さを認識して、上手に休み時間を過ごしているのです。

群れから外れることを恐れて、仕方なく周りに会わせ学校生活を過ごしている子どもが多くいます。ある不登校男子中学生の発言です。「友だちと話を合わせるため、好きでもないテレビの歌番組を見ていた。それもしんどくなった」。

私たち大人は、この「常識の嘘」で子どもを束縛していないでしょうか。友だちは数人でも構わない、時にはいなくてもいい、一人で過ごす強さを評価する発想も必要です。

友だちづくりが苦手な子どもに、「別に友だちがおらんかっても、それでええんやで」と言ってやりたいものです。

ご意見、感想、質問がございましたら、HOMEのコンタクトかお問い合わせで送信して下さい。

臨床心理士・元スクールカウンセラー 鈴 木 隆 一


陶器の作品 灯りの家 入荷

丹波在住の陶芸作家、芥川さん作の「灯りの家」が入荷しました。

6~7センチ四方で高さ7~8センチや直径6センチで高さ10センチくらいの作品です。色、煙突の形等様々です。                                             中にろうそく、お香、アロマキャンドル等を入れて使用できます。

この季節ぴったりの作品です。


一緒に子育て 15 「甘えについて」

先日、保育所の先生方対象の講演会にお招きいただきました。その折次のような質問をいただきましたが、時間の都合で触れることができませんでした。それは「優しさと甘やかし」の違いでした。

カウンセリングや教育相談でもよく受ける質問です。優しさ、すなわち純粋な愛情をもって子どもに接する、また子どもから甘え要求を出してきたときに、そのレベルで受容することは、子どもの発達上欠くべからざるものです。これは甘やかしでも過保護でも決してありません。

子どもは、自分が受容された経験を積み重ね、自信を持って次の発達段階へ進んでいきます。すなわち自立へ向かいます。

過保護は、子どもが甘えにも来ていないのに大人の方から甘やかしたり、子どもの要求レベル以上に甘えさせることです。時には、子どものご機嫌を取るようなこともあります。

分かりやすく言えば、子どもが甘えを要求を出してくれば、大人側もそれに応えその関係を楽しめばいいのです。とは言え、過保護かそうでないのかの境を気にして、子どもとの関係を楽しめないのは一番のマイナスです。可愛いと思えば十分可愛がってください。

依存と自立がよく論じられますが、対立するものではなく依存があって自立が可能になります。子どもの教育で自立が優先されすぎ、結果的に破綻する事例もよく見受けられます。

大人になっても、誰かに甘え、依存することで自立した生活を送っているものです。

ご意見、感想、質問がございましたらHOMEのコンタクトかお問い合わせから送信してください。

臨床心理士・元スクールカウンセラー 鈴 木 隆 一


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