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丹波里山だより 日本ミツバチ活動盛ん

昨秋、ツキノワクマに巣箱が襲われ、今春は2箱でスタートしました。その一つの勢いがよく、巣箱の中を点検しますと巣板が随分したまで伸びてきており、今回箱を継ぎ足しまして、2箱から3箱にしました。今、山ではエゴノキが白い花をつけており蜜源になっています。この勢いで巣板が伸びてきてくれ、早く採蜜をしたいものです。手の持っている2箱は十分重く、蜜が沢山あることが予想されます。

木の枝にぶら下げていますペットボトルは、スズメバチを捕獲するもので、既に数匹入りました。これからこの対策に苦労します。


一緒に子育て 少年非行に思う

昨日、令和3年5月5日の新聞報道に、「少年院退所後学習を支援」との記事がありました。それによりますと、少年院に入った少年の学歴は4割が高校中退、2割強が中学校卒で厳しい学習環境に置かれている。高卒を条件としている就職の条件にも当てはまらず就労に苦労を強いられているとのことです。

このような報道を待つまでもなく、非行行動を起こす少年は中学校時代に学習活動で大きな挫折を味わっています。私も過去、保護観察官としてまた保護司として彼らに関わってきましたが、それを実感しています。

「ケーキを切れない非行少年たち」の本の中に次のような当事者の発言があります。「中学校に入ったら全く勉強が分からなくなった。でも誰も教えてくれなかった。そのため、学校が面白くなくなり、さぼるようになった。それから悪いことをし始めた」です。

このような非行少年が多いのです。従って、少年院退院後も就労に必要な学歴や、学力をつけるため少年院仮退院後も継続して、学習支援が必要と思います。


丹波里山便り 日本ミツバチ活動

日本ミツバチは、桜の満開から少し遅れて分蜂(巣分かれ)します。冬越した群がこの分蜂により増えていくわけです。蜂を飼っているとこの分蜂が楽しみで待ち遠しいものです。昨年秋の終わり頃に、ツキノワグマの被害や逃去により冬越しの群がなかったのですが、分蜂の時期にあわせて、待ち受け箱を数ヶ所設置したところ、写真のように野生の群の分蜂が入ってくれました。

この群が順調に蜜や花粉を集めて、採蜜できることを願っています。本来、野生で生きている蜂をこのような箱に取り込み、飼育するわけですからいろいろアクシデントがあります。

温暖化によるといわれている、巣落ちやダニの被害、アリやスズメバチの侵入等々です。それにツキノワグマが加わりました。以前から、近くの山で目撃情報がありましたが、私の山は人家や車が通る道に近く、まさかとたかをくくっていました。

山に出る獣は、タヌキ、キツネ、イノシシ、鹿等々です。新芽や作物、栗に被害を与える獣もいます。よく言われるように里山を人間が利用しなくなり、人が山に入る機会が以前と比べて圧倒的に少なくなり、獣と人の境界が少なくなってきたから、獣が里に近づいてきたのです。

これからますます里山やそこに近い田畑が、獣に荒らされることでしょう。柵やネットの設置等費用と手間がかかります。


待ち遠しい春

例年より桜の開花が早いそうですが、この時期は日本ミツバチが新たな動きをします。桜の開花に合わせて、冬越しが出来た巣から、巣分かれして新しい群が誕生します。通常桜が満開になって一週間後からといわれています。

私の群は、昨秋ツキノワグマの被害にあい、一群れしか残りませんでした。その群からの巣分かれを期待するしかありませんが、野生の日本ミツバチが待ち受け箱に入ってくれる可能性もあります。それを期待して数ヶ所に待ち受け箱を置いています。

写真は、私の山にある狭い畑ですが、日本ミツバチが蜜や花粉集めに菜の花に来ています。


丹波里山便り 梅咲く

立春が過ぎても,雪が降り寒い日が続いていましたが、やっと春の訪れを感じるようになりました。4,5年前に植えた白梅が咲き始めました。この気温で日本ミツバチも活動を始め、この梅にも蜜を集めに来ることでしょう。近隣にはサザンカ、ビワの花が咲いています。それぞれ蜜源になり蜜集めを期待しています。ビワにはメジロも訪れ盛んに蜜を吸っています。

桜後の分蜂の取り込みのため、待ち受け箱の整備をしています。どの辺りに置けばミツバチが気に入ってくれるか思案のしどころです。


丹波里山便り ヒヨドリ頑張る

工房、養蜂場がある丹波の山に、狭くて日当たりも悪いですが、畑を作り季節の野菜を植えています。トマト等の夏野菜、菊芋、コイモ、アシタバ等です。写真は昨秋植えたブロッコリーです。日当たりが十分でなく育ちも悪いですが、その葉っぱを見事にヒヨドリが啄んでいます。気がついて釣りのテグスを張りましたが、効果はありませんでした。5m×10mくらいの面積ですが、周りにはネットを張り巡らしています。イノシシが芋や,地中のミミズを捕るために、まるで耕耘機で耕したように掘りまくります。

動物たちも生きるのに必死ですが、中山間部の農家の方々はイノシシ,鹿の被害を防ぐのは大変です。

さて、このブロッコリーは育つのでしょうか。

次回手づくり市                            ・2月28日 阪急オアシスキセラ川西展 10時~16時


一緒に子育て 107 発達指数

先日小学校4年生児童の保護者から、発達検査の結果が分かって、それについての相談を受けました。発達指数が84だったが、今後の勉強の理解や、成績のことが心配、とのことでした。以前は知能指数と言っていましたが、現在はその言葉は使われません。いずれにしても84の指数は、100を基準と考えますと、少しの遅れ、理解する力がやや困難と言えるでしょうか。

潜在的な能力が84あるわけですから、84の力が顕在化出来るように援助することが妥当です。84あるいはそれ以上能力が発揮出来るようにするためには、どうするかが一番大事なことです。

子ども、人間の目に見える力、外見の力は、身体能力(走る,跳ぶ、見る,聞く等々)と知的能力(話す、読める、覚える等々)です。これらの力が成績として評価されるわけです。点数等の数字で表されます。私たちはその数字に大きく影響されます。

子どもの教育相談を受けていたとき、急に自転車に乗れなくなった、目が見えにくくなった、との相談を受けたことがあります。いろいろお話を聞く中で、その子どもにとればトラウマになるような出来事があった、とのエピソードがありました。子どものトラウマや精神的な不安定は、折角持っている,発揮出来ていた力を損なうことがあるのです。

親が子どもの辛い気持ちに寄り添うことで、相談のケースも徐々に回復することが出来ました。このケースは身体的能力に関してでしたが、漢字を覚えたり、算数の課題が出来たり等の知的能力にも影響することは当然です。気持ちが安定しており,穏やかな心を持つ、励まされることで意欲が出る等、気持ちの有り様が、本来持っているの力が、正当に顕在化されるかどうかに関わります。

この気持ちの有り様がより望ましければ、場合により84は当然、それ以上の能力を発揮出来ることにもなります。反対に、自分に自信を持てない、持たせてもらえない、いつもイライラしている等、マイナスの気持ちの有り様でしたら、折角の84の力も表出することは出来ません。

潜在的な能力の発揮には、気持ちの有り様というフィルターを通して外界に出てくるのです。

臨床心理士・元スクールカウンセラー  鈴 木 隆 一

質問、ご意見、感想等がありましたら yc-suzuki65@bcc.bai.ne.jp で送信して下さい。

 


今年の冬の寒さは例年以上です。玄関脇に置いてあるメダカ鉢の水も厚く凍ることがありました。冬の寒さを楽しみの一つに写真の炭火があります。大きなテーブル中央に火鉢があります。お餅や干し芋、おかき等を焼きます。お酒の燗も付けます。

火は、人間らしさを取り戻せる感じがします。以前六甲山にハイキングに行ったとき、子どもたちのグループと一緒になりました。大きな広場で休憩中、子ども一番熱中した遊びは、飯ごう炊さんの残り火に木の枝や葉っぱをくすべることでした。

網に載せているお餅は、年末に我が家で杵と臼でついたものです。年末の我が家恒例の行事で、すでに40年ほど続いています。


今年もよろしくお願いします

新しい年も、新型コロナ感染に気を遣いながら迎えました。共々、この時期を無事に乗り越えたいと念じます。                    写真は、丹波春日の私の山です。車の後ろ約30m辺りに工房兼小屋があります。器作りの木ロクロ等の機械を置いてますが、泊まれるようにもしています。大きな薪ストーブがこの時期威力を発揮してくれます。感染拡大が気になるこの時期、逃げ場としては最適です。

この冬は予報通り寒波が来襲して、このような雪を2回経験しました。山の奥から引いています水も凍りました。

この寒さで、日本ミツバチも箱から出てきません。11時頃、陽射しが箱に当たって気温が6,7度になりますと少しですが出入りが見られます。花粉も付けて帰ってきます。蜜源になる花としては、ビワとサザンカくらいでしょうか。クマの被害を免れた群が、無事この冬を乗り切ってくれることを願うばかりです。

次回の手づくり市 西宮神社 1月17日(日) 10:00~


思うこと 高齢者施設での虐待     

高齢者の居住施設や精神科病棟で、利用者が虐待を受け、当局の捜査を受けている等の報道に接することが最近多い。高齢者の施設での虐待に、識者がその予防のためコメントをしていた。「施設スタッフのスキルと経験の不足」が原因と指摘していた。

そのコメントに何か違和感を感じた。スキルとは技術やテクニックの意味である。お年寄りを介護するための技術、例えば、食事特に流動食の食事介助時のスムースな方法であろうか。口を開いて貰うためのスプーンの運び方、嚥下して貰うための姿勢の介助等であろうか。これらは排泄時にも言えることであろう。スムースに事を運ぶ回数が経験であろうか。

感じた違和感とは、果たしてテクニックを向上させ、勤務の経験を積めば果たして虐待は防げのか、ということである。

「福祉の心」と言うような言葉が適当かどうか分からないが、高齢者に対する者が、高齢者にどのような気持ち、態度、姿勢で接するかが、スキルや経験より重要であると考える。

高齢者施設に傾聴ボランティアでお伺いしているが、人手不足の中で柔和な態度、言葉がけで飲み物を配っているスタッフを見ると、私たちさえ心が和むのである。利用者の方々を大事な人、もっと言えば尊厳の気持ちを抱いているように感じる。この態度が、虐待防止の一番重要なことである。

感想、質問等は yc-suzuki65@bcc.bai.ne.jp で送信して下さい。

臨床心理士・元スクールカウンセラー  鈴木隆一

 


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