写真は、60番札所横峰寺からの下りの道です。下りと表現しましたが、横峰寺は標高745mにあり、まるで登山です。季節のよりますが、この道を歩いた4月27日はこのように山ツツジがきれいに咲いていました。とても快適な歩きができました。
前回触れましたが、今回の遍路では多くの外国人遍路さんに出会ったり、同じ宿になりました。彼らは何に惹かれて歩いているのでしょうか。私たちが日常接する日本の事象や文化は、彼らから見れば魅力の対象なのでしょうか。それにしても、毎日街、山、田園の道を黙々と30k前後を歩くだけなのです。
以前、白人女性一人の遍路さんに出会ったことがありました。そのときにも思いましたが、「日本は安全な国なんやなぁ」と改めて感じました。そういえば、アメリカの男子高校生がホームスティで我が家に滞在したことがありましが、本国での事前研修で、日本は世界一安全な国、と教えてもらい来日したそうです。日本人も外国人も男性も女性も、一人で歩いて大丈夫な国を誇りに思いたいものです。
遍路道は、里山、中山間地といわれるところ歩くことが多いです。日本どこでもそうですが、人口減少、労働力不足で山林、畑が荒れたり、放棄されているのをよく見かけます。今回は、ミカンの産地愛媛を歩きました、ミカン畑がツタに覆われたままになっているのに出会いました。先祖から引き継ぎ大事にしていたのに、そうならざるを得なかった耕作者の方を思うと、胸が痛む思いをしました。
秋になったら、65番札所三角寺から再度スタートします。