みだしの食べ物のの好き嫌いの心配は、先日招かれた幼稚園保護者の研修会で出た質問です。しかし、子どもの偏食や好き嫌いの問題は、今に限らず以前からあったことで、質問された保護者自身にもあったことと思います。従いまして、誰しもが子どもの頃経験したことで、親からいろいろ言われてきたことでしょう。そんな経験の中で工夫し改善されてきたことと思います。
今、子育て中の大人なも自分の子ども時代に、親からどのように偏食を直されたか、を思い出して参考にするはずです。わざわざ活字にしたものを読んで、参考にするようなものではないと思います。いわゆる子育て文化というものでしょうか。
現在、この子育て文化を始め、遊び文化、食文化等、本来伝承されるべきものが廃れていることが気になるところです。学校給食で、和食様のおかず、すなわち伝統的な食事が出ますと、食べ残しが多いと聞きます。これは、日常の食生活で、そのようなおかずを食べた経験が子どもに少ないからです。
今回の主題の好き嫌いをなくすについて、講師の私から一方的に話すのでなく、グループで話し合って貰いました。出るは出るはの盛んな意見が飛び交いました。それもそうです、皆が子どもとして、親として経験していることです。
質問された方は、好き嫌いが多いまま小学校に入学し、給食のときに困るのではないかと心配されていました。これにも経験から答えの一つが出ました。それは、給食が始まると皆と一緒に食べるわけですが、周りの子どもの様子を見て、嫌いなものも少しずつ口に入れ始めたとのことです。いずれにしましても、無理に食べさせるのではなく、自然な形例えば、家族が美味しく食べるのを見る、いろいろ工夫をして食べやすいようにする等の意見が多くありました。学校給食でも触れましたが、家族が日常食べないものは、食べず嫌いとして残るのではないでしょうか。
その他の意見として、夏野菜、トマト、ピーマンを嫌う子どもがよくあります。これに対しても、大きめの鉢かプランターで簡単に育てられますので、子どもと一緒に苗を買い、水をやり育てるのです。日に日に大きくなり、トマトらしくピーマンらしくなるのが楽しみになってきます。そうして大きくなり収穫したものであれば、食べるのも興味を持ちます。