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カテゴリー: ブログ

一緒に子育て 96 折角、大人に訴えたのに

またまた痛ましい事件が起こりました。小学校4年生女児が親からの虐待で死去しました。誠に残念無念としかいいようがありません。報道に寄れば、以前にも虐待で一時保護されていました。それにも関わらず防げなかったのは関係者の怠慢でしかありません。

識者はマスコミはいろいろ意見を披瀝しています。児童相談所の職員不足が不足しているとか、関係機関の連携が不備だとか、いつもこのような事件が起こる度に言われていることです。今回、児童相談所の職員配置が潤沢であれば、果たして防げたでしょうか。私はそのようには思えません。

一番の要因は、彼女が折角親からの虐待を大人に訴えたのに、聞いた側の大人がどれだけ真剣に、気持ちを寄せて受け取ったかが問題です。親から虐待を受けていることを他者に訴えることは、もの凄く勇気が要ることです。彼女がどんな気持ちで作文に書いたのか、知った大人の感度が鈍いとしかいいようがありません。通常家の中の恥を子どもなりに隠し、外に漏らしません。限度を超えた辛さが彼女にあったのです。

その辺りの心理的な機微を何故大人は察知しなかったのでしょうか。子どもが置かれたもの凄い辛さに共感できれば、学校職員でも、児相職員でも必死で動くのではないでしょうか。職員不足連携不足の前に、私は共感度の不足と断定します。

また、彼女は母親の実家に行っているので学校を休ませる、と親からの連絡があったとか。この不自然さを見過ごすのも感度不足でしょう。「何でやろ、おかしいな」と何故思わなかったのか。登校もしないで寂しい思いをしてるのではないかと、気持ちを寄せ次の行動に何故移らなかったのかの疑問も起こります。現地の教育委員会や児童相談所に問い合わせもできたことでしょう。

もの凄い勇気を振り絞って折角訴えたのに、応えることができなかった責任は大きいと思います。

DVを受けて正当な判断を失っていた母親のことと、父親が何故そこまで暴力や虐待を繰り返したのかは、別な視点から分析が必要かと思います。

臨床心理士・元スクールカウンセラー  鈴 木 隆 一

ご意見や質問は、 yc-suzuki65@bcc.bai.ne.jp でお寄せ下さい。


昔ながらのお餅つき

新年明けまして、おめでとうございます。

平成の元号もあとわずかになりました。我が家でも平成最後のお餅つきを昨年末に行いました。すでに40年以上続けています。子供会等の団体では臼と杵のお餅つきは行われていますが、個人宅では余り例を見ないのではないかと自負しています。

確かに、準備と後片付け、道具の置き場等を考えれば、面倒くさいものです。しかし最初からそれを覚悟で行えば、それほどのものでもないと考えています。幸い、丹波の里山からお米を蒸すための薪は十分にまかなえます。写真には写っていませんが、それ用のかまどで火をたきせいろでお米を蒸しています。

川柳に「やってたな 家族総出の 大掃除」があります。一年を通して家族揃っての行事が少なくなってきました。個人個人の興味、体験が外に向かっています。しかしそんな中でも年末年始は辛うじて、家族が一緒になって同じ空間で同じことを行う数少ない機会だと思います。

大切にしたいと思います。

連絡等は yc-suzuki65@bcc.bai.ne.jp で発信して下さい。 鈴木隆一


西宮神社手づくり市 好天に恵まれる

11月24日(土曜日)、西宮神社(えべっさん)の手づくり市に出店しました。何カ所かのクラフト展手づくり市に参加していますが、西宮神社は自宅から比較的近いところです。境内に出店しますが、大きな松の木が覆い被さるように茂っており、適度な陰を作ってくれ快適な場所です。

今回は、写真のように七五三のお参りと重なり、それらしい服装の人たちが多かったです。

ぎゃらりー鈴のメーンの作品である漆器も数店売れ嬉しいことでした。リピーターのお客さんで家で使用している漆器がくすんできたので、修理をしてくれとの依頼がありました。喜んでお受けしました。

今後の出店予定                                      ・12月17日(月) 猪名野神社の市 伊丹市猪名野神社                  ・12月23日  (日)  西宮神社てづくりサーカス 西宮神社

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西条祭り

愛媛県の東予地方に西条市があります。そこで町を挙げて行われるのが西条祭りです。このような山車80数台が2日間にわたり太鼓、鉦の音、伊勢音頭と共に街を練り歩きます。

私はこの町に小学校2年生まで暮らしていました。小さい頃ですのでそれほどの関わりはありませんでしたが、学校も休みになり、心わくわくする気持ちはいまだに残っています。人には原風景がありますが、私にとればまさに西条祭りがそれに当たります。

1枚目の写真は、みこしといいますが子どもの頃は、これが疾走するのを見るのは怖いもの見たさでした。迫力があり木の車がギシギシと音を立てていました。

何時までもこのお祭りが続くことを願っています。


御嶽山 慰霊登山

 

4年前の9月27日に木曽御嶽山が大噴火しました。58名の登山者が犠牲になり、今だに5名の方が不明です。

私はこの山には思い入れがあります。3000m越す山の中では比較的登りやすい山で、春夏秋冬10回程登っています。初心者も連れていったり、冬は途中まで山スキーにシールをつけて登ったこともあります。一面の雪景色の中に動物の足跡を見つけたり、雷鳥の親子を見たこともあります。

そんなことから、4年前の噴火による遭難は、まったく人ごとではありませんでした。機会があれば慰霊の登山をしたいとずっと願っていました。

噴火4年にあたる27日を前にした9月26日から10月8日まで、黒沢口登山道を解除されるとの新聞報道を見て、10月2,3日に行ってきました。

御嶽山には宗教的なモニュメントや像が沢山あります。頂上のそれら像の首が無くなっていました。頂上直下の山荘も写真のように大きく破損していました。頂上のすぐ下には、真新しい慰霊碑が立ち花が供えられていました。私は、お線香を持って行ってましたので、それを供え手を合わせてきました。

山の八合目辺りから紅葉がきれいでした。天気に恵まれ、富士山はじめ、木曽駒の中央アルプス、近くには乗鞍岳、その向こうには穂高、槍の北アルプスも見ることが出来ました。4枚目の写真は乗鞍と穂高の写真です。4年前に遭難された方々も、同じような景色を楽しまれたことと思います。

それにしても、久しぶりの本格的な登山で、筋力の衰えは否めませんでした。増強はできませんが維持には努めたいことです。


災害ボランティアに参加して感じたこと 若干の違和感

次から次へと自然災害が起こっています。日本は本当に災害列島だと感じるこの頃です。おそらく太古からこのように災害に見舞われ、その都度我々の先祖はお互いに助け合いながら、この窮地から立ち直ってきたことと思います。

現在は、その地域・近隣だけでなく広範囲からボランティアが組織され、災害地に派遣されています。すでにこのブログでも書きましたが、私も阪神間のある市の社会福祉協議会が募集しているボランティアに応募して、倉敷市真備町へ行ってきました。大型バス一台がほぼ満員の参加者でした。

ほとんどが、20代・30代の若い方々でした。それらの世代の人たちが参加されていることに、頼もしく感じ、派遣ボランティアの意義を一層感じました。

その反面、若干の違和感を感じました。                          帰りのバス内で、参加者一人ひとり感想を述べることになりました。多くの方々が述べられた内容に「被災地に行っていろいろ勉強できてよかった」がありました。日常と違う風景に接しいろいろ体験できたことは事実です。果たして自分の経験を広げたことが、泥だしボランティアの意義だったでしょうか。被災地・被災者は、ボランティアの体験を広げるため、また勉強して貰うためにあるのではないと思います。この種の発言が蔓延したことに一つの違和感でした。何となく自己満足を感じました。言葉の綾といえますが、どれだけ自分の労働が被災地に役立ったかどうかを検証したい気持ちでした。因み、バスが出発し帰るまでに約12時間でしたが、現地での労働は80分でした。

感想の中に、「被災者の方々にどのように声かけをしたいいのか迷う」がありました。真備町は多くの犠牲者が出た地域です。今回の泥だしボランティアの先は、個人の家でしたので家や家具の被害と共に、犠牲者を出されている可能性も大いにあるわけです。行った先の個人宅も場合によればそうかも分かりません。従いまして、家人とお会いしたら、(というよりかお会いすることが多いです)どのように声かけをすればいいのか、迷って当たり前です。

しかしながら、災害で依存対象の喪失にあわれた方々、もの凄い心の傷をおわれた方々に、泥だしボランティアとして行った者が、声をかけることがいいことでしょうか。答えは否です。泥だしボランティアは、淡々と泥出しをしてその姿が無言のメッセージとして、被災者に伝わればいいのです。我々は、心のケアで行っているわけではありません。「おはようございます。時間になりましたので失礼します」レベルは当然の声かけです。また、家人の方から発信があれば、その話された範囲での応答も可能でしょう。

何となくムード的、自己満足的発言に違和感を感じました。この内容はすでに派遣担当の責任者にも発信しています。

臨床心理士・元スクールカウンセラー  鈴 木 隆 一

感想、ご意見は yc-suzuki65@bcc.bai.ne.jp で発信して下さい。

 


ぎゃらりー鈴 商品紹介

月、2,3回手づくり市に出展しています。主な作品は、生活漆器、花炭、ペーパーホルダー、おもしろ木工(木の枝鉛筆、ブンブンゴマ、竹コッポリ等)、カッティングボード等です。

写真は、カッティングボードです。材はケヤキで、表面をサンドペーパーで磨いて埃よけ、水よけのために健康に無害な塗料を塗っています。

小さいまな板としても使用でき、果物やチーズを切ってそのまま食卓に出せる便利なものです。ケヤキは木目がきれいで、見た目も温かさを感じさせてくれます。

今後の手づくり市の予定。                                  ・9月17日(月・敬老の日) 伊丹猪名野神社の市 9:00~16:00           ・9月22日(土) 神戸湊川公園 11:00~16:00

お問い合わせ、連絡は yc-suzuki65@bcc.bai.ne.jp をご利用ください

 

 

 


行ってきました、災害ボランティア

西日本各地で豪雨による災害が発生しました。後片付けの大変さがメディアでも報道され、各地でボランティアが活動しています。災害ボランティアといえば、阪神淡路大震災でもボランティアが活躍し、日本でボランティア元年と位置づけられました。それ以来、各地の災害にボランティアが組織され派遣されいます。阪神淡路大震災では、私は兵庫県臨床心理会のメンバ-で、心のケア担当者として、避難所巡りをしたことを思い出します。

今回は、個人の家の泥出しの作業に応募しました。行き先は、倉敷市真備町でした。泥出しのボランティアは、過去にも南紀州豪雨の際に参加しました。人手がものを言ういつ果てるともしれない重労働でした。

幸い今回行った先の家はは、床下の主な作業は終わっており、隅にこびりついた土をほじくり出す程度の作業で、南紀州の作業と比べてしんどさは雲泥の差でした。その反面、折角行ったのにという物足りなさも感じました。

いずれにしましても重機が入らない箇所の泥出しは、人海戦術です。まだまだ行き渡っていない所もあると報道されています。

被災地は、ボランティアを待っています。

質問、感想等は、鈴木隆一 yc-suzuki65@bcc.bai.ne.jpで送信して下さい。


一緒に子育て 91 少年非行に思う 初期の段階で止めたい

先日ある会合で、非行や犯罪について話をする機会をいただきました。話題は、集団万引きのことでした。ある中学校で芋ずる式に集団万引きが発覚しました。教育現場では苦慮する行為です。   私も保護観察官、保護司の経験で、良く耳にする非行現象です。万引きのみで保護観察や少年院送致の審判が出ることは余りありませんが、いわゆる少年非行の初期・入り口の行為です。

これら初期非行は、よくいわれるように罪の意識がほとんどありません。私は「ファッション、ムード、その場の流れ」で、いつのまにかで万引きをしているのではないか、と考えています。

皆がやっているから、見つからなければそれでよい、勇気を試したい等々が彼らの意識にありはしないか、と心配しています。

大麻使用の少年を保護観察対象者として関わった経験があります。いわゆる薬物使用で、言葉だけで見ればレベルが進んだ非行内容ですが、彼自身はそれほど大それたことをした意識がほとんどありませんでした。彼の周りでそれが流行っていたそうです。その場の流れで大麻に手を出した、皆がやっているから使った行為のように見られました。

非行の初期レベルの自転車盗、無免許でバイクに乗る、バイク盗などもそうではないかと考えます。

少年非行を担当する警察官のお話をお聞きすることがありました。「万引きは罪です」等の言葉はしょっちゅう聞かされていますが、一歩進んだ話を中学生にするそうです。それは、万引きが見つかり、店の人が追いかけてくる、君たちは捕まらないように逃げる、腕を捕まえられるがふりほどいて逃げる、ふりほどいたことで店の人が転倒する、転倒して頭を打って怪我をする、場合に寄れば死去する等々です。そうなれば万引きの窃盗罪に加えて、傷害罪、時には殺人罪にもなる可能性があることを、法律や刑法の言葉を駆使して話をするそうです。何年間か、繰り返し中学校を訪問して講話を続けると、明らかに万引きが減少したそうです。

聞き慣れた説教より、情緒的に迫るより、客観的な法律用語、刑法用語で子どもに迫るのです。対策の一つではないかと頷ける話でした。

臨床心理士・元スクールカウンセラー  鈴 木 隆 一

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丹波里山だより 日本ミツバチ、巣箱に入る

過去2回失敗した日本ミツバチの飼育ですが、今回は待ち受け巣箱に日本ミツバチが入ってくれました。写真は、栗の木の下に置いた巣箱です。側に、咲いた金稜辺(きんりょうへん)という蘭の鉢を置きました。この蘭は日本ミツバチを誘引する蘭として栽培されています。          1週間前に箱の側に置きました。余り期待していませんでしたが、昨日4月30日にこのように巣箱の巣門に蜂が群がっていました。                            これが定着するかどうかはまだ分かりませんが、どこかで分蜂した群れが金稜辺に誘われてきたのは間違いありません。初めての経験で大変感動しました。

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