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丹波里山便り 実りの秋

丹波では、あぜ道や山すそ、空き地に、彼岸花が競うように咲いています。秋の到来を感じさせてくれます。その中でもやはり秋といえば栗です。今夏の酷暑と雨不足のためか、我が栗林のエースの木が枯れてしましました。今まで一番実っていましたのに残念です。とは言え、他の場所に植えた苗木も大きくなり、来年が楽しみです。

早速、栗ご飯にしていただきました。


災害ボランティアに参加して感じたこと 若干の違和感

次から次へと自然災害が起こっています。日本は本当に災害列島だと感じるこの頃です。おそらく太古からこのように災害に見舞われ、その都度我々の先祖はお互いに助け合いながら、この窮地から立ち直ってきたことと思います。

現在は、その地域・近隣だけでなく広範囲からボランティアが組織され、災害地に派遣されています。すでにこのブログでも書きましたが、私も阪神間のある市の社会福祉協議会が募集しているボランティアに応募して、倉敷市真備町へ行ってきました。大型バス一台がほぼ満員の参加者でした。

ほとんどが、20代・30代の若い方々でした。それらの世代の人たちが参加されていることに、頼もしく感じ、派遣ボランティアの意義を一層感じました。

その反面、若干の違和感を感じました。                          帰りのバス内で、参加者一人ひとり感想を述べることになりました。多くの方々が述べられた内容に「被災地に行っていろいろ勉強できてよかった」がありました。日常と違う風景に接しいろいろ体験できたことは事実です。果たして自分の経験を広げたことが、泥だしボランティアの意義だったでしょうか。被災地・被災者は、ボランティアの体験を広げるため、また勉強して貰うためにあるのではないと思います。この種の発言が蔓延したことに一つの違和感でした。何となく自己満足を感じました。言葉の綾といえますが、どれだけ自分の労働が被災地に役立ったかどうかを検証したい気持ちでした。因み、バスが出発し帰るまでに約12時間でしたが、現地での労働は80分でした。

感想の中に、「被災者の方々にどのように声かけをしたいいのか迷う」がありました。真備町は多くの犠牲者が出た地域です。今回の泥だしボランティアの先は、個人の家でしたので家や家具の被害と共に、犠牲者を出されている可能性も大いにあるわけです。行った先の個人宅も場合によればそうかも分かりません。従いまして、家人とお会いしたら、(というよりかお会いすることが多いです)どのように声かけをすればいいのか、迷って当たり前です。

しかしながら、災害で依存対象の喪失にあわれた方々、もの凄い心の傷をおわれた方々に、泥だしボランティアとして行った者が、声をかけることがいいことでしょうか。答えは否です。泥だしボランティアは、淡々と泥出しをしてその姿が無言のメッセージとして、被災者に伝わればいいのです。我々は、心のケアで行っているわけではありません。「おはようございます。時間になりましたので失礼します」レベルは当然の声かけです。また、家人の方から発信があれば、その話された範囲での応答も可能でしょう。

何となくムード的、自己満足的発言に違和感を感じました。この内容はすでに派遣担当の責任者にも発信しています。

臨床心理士・元スクールカウンセラー  鈴 木 隆 一

感想、ご意見は yc-suzuki65@bcc.bai.ne.jp で発信して下さい。

 


一緒に子育て 92 子どもとのコミュニケーション

伊丹市内のある小学校の保護者の皆様と、見出しのテーマで討議をしています。保護者の方々は、自分の子どもとの関係、中でも意思の疎通、コミュニケーションは切実な願いだと思います。これらがスムースにいけば、子どもの考えや状態が理解でき親としても大安心です。

子どもとコミュニケーションをスムースにするために、どんな語りかけがいいのか、どんな質問がいいのかが気になるところです。今回もそれらが出ましたが、子どもからの話を聞き出すために、こちらからどんな関わりがいいのかよりか、一番大事なのはこちらの聴く力、聞き方ではないでしょうか。

保護者の方々からの発言にもありましたが、子どもの発言に対して、ついうっかりいい加減に聞いてしまうと話されていました。折角のコミュニケーションの機会を失ったかも分かりません。

子どもから話を聞くためには今はやり「聞く力」が大事なのです。忙しくてもほんの少しの時間を子どものとの関係のために使用する。ほんのわずかな時間でも子どもの正面に立つことが大事だと思います。

親が一生懸命聞いてくれた体験が、話しやすい関係をつくることでしょう。

保護者の方からでたその他の意見として、こちらの態度やその場の雰囲気も大事だとおっしゃっていました。まさにその通りだと思います。発言しやすいこちらの態度や雰囲気も自分を表明するためにはとても大事な要素です。

結論として、こちらから何を話すかではなく、どのように聞くかがポイントです。

臨床心理士・元スクールカウンセラー  鈴 木 隆 一

質問、ご意見、感想は、yc-suzuki65@bcc.bai.ne.jp で送信して下さい。


ぎゃらりー鈴 商品紹介

月、2,3回手づくり市に出展しています。主な作品は、生活漆器、花炭、ペーパーホルダー、おもしろ木工(木の枝鉛筆、ブンブンゴマ、竹コッポリ等)、カッティングボード等です。

写真は、カッティングボードです。材はケヤキで、表面をサンドペーパーで磨いて埃よけ、水よけのために健康に無害な塗料を塗っています。

小さいまな板としても使用でき、果物やチーズを切ってそのまま食卓に出せる便利なものです。ケヤキは木目がきれいで、見た目も温かさを感じさせてくれます。

今後の手づくり市の予定。                                  ・9月17日(月・敬老の日) 伊丹猪名野神社の市 9:00~16:00           ・9月22日(土) 神戸湊川公園 11:00~16:00

お問い合わせ、連絡は yc-suzuki65@bcc.bai.ne.jp をご利用ください

 

 

 


行ってきました、災害ボランティア

西日本各地で豪雨による災害が発生しました。後片付けの大変さがメディアでも報道され、各地でボランティアが活動しています。災害ボランティアといえば、阪神淡路大震災でもボランティアが活躍し、日本でボランティア元年と位置づけられました。それ以来、各地の災害にボランティアが組織され派遣されいます。阪神淡路大震災では、私は兵庫県臨床心理会のメンバ-で、心のケア担当者として、避難所巡りをしたことを思い出します。

今回は、個人の家の泥出しの作業に応募しました。行き先は、倉敷市真備町でした。泥出しのボランティアは、過去にも南紀州豪雨の際に参加しました。人手がものを言ういつ果てるともしれない重労働でした。

幸い今回行った先の家はは、床下の主な作業は終わっており、隅にこびりついた土をほじくり出す程度の作業で、南紀州の作業と比べてしんどさは雲泥の差でした。その反面、折角行ったのにという物足りなさも感じました。

いずれにしましても重機が入らない箇所の泥出しは、人海戦術です。まだまだ行き渡っていない所もあると報道されています。

被災地は、ボランティアを待っています。

質問、感想等は、鈴木隆一 yc-suzuki65@bcc.bai.ne.jpで送信して下さい。


日本ミツバチ 暑さで災難

 

日本ミツバチの飼育で、気をつけなければいけないことは沢山あります。夏の今頃は、スズメバチ対策です。昨日も、巣門から大きな蜂が出てきました。よく見ますとスズメバチでした。慌てて侵入対策をしました。そのほか、アカリンダニ、スムシ対策等々あります。

写真は、重箱式に積み重ねた一番下の台ですが、暑さのため巣が落ちました。先輩に伺いますと、暑さのため巣板を支える部分が解け落ちて、落下するそうです。巣箱の天井や側面の板にひっついていますが、その接点が暑さで弱くなり支えきれなくなります。

落下した巣の下や間にハチが見えますが、蜜におぼれたり羽や足に蜜がつき飛べなくなり死んだものです。この巣箱を見捨てて逃去し、他の場所で生きていてくれれば幸いです。

上に積み重ねた箱からも巣板を取り出し、採蜜をしました。活動が盛んな巣箱でしたので、7k程の蜜を採ることができました。乾燥した秋に採蜜すると密度も濃いですが、自家消費ですので頓着することなく、自然の恵みを美味しく堪能しています。

西日や直射日光に注意をした置き場所でしたが、一層日当たりに気をつけて巣箱をの置き場所を考えなければならないことを学びました。


丹波里山便り クワガタ

数日前、クヌギの木にクワガタが樹液を吸っているのを見つけました。以前からカブトムシもこの木にいるのをよく見つけました。

写真のように樹液がよく垂れており、カナブンやその他昆虫がよく集っています。招かざる客のスズメバチも樹液を吸っており、近くに日本ミツバチの巣箱があり、ミツバチの天敵でもありますので、網で捕まえています。子どもの頃、芦屋の裏山でカブトムシ探しに夢中になったことを思い出します。

昆虫が住み、日本ミツバチが飛び交う健全な里山・広葉樹林を目指しています。そのために、はびこる竹やササの伐採とヒノキの適当な間引きが必要です。しかし、この暑さではこのような汗をかく作業は先延ばしにせざるを得ません。


丹波里山便り ドクダミ茶

丹波春日、柚津の私の山では.、夏の初め頃から写真のようにドクダミが繁茂します。いわゆる雑草で刈り取りに苦労していましたが、10年ほど前からお茶にして利用しています。先ず根っこごと引き抜ききれいに水洗いして、大ざっぱに切り刻みます。それをネットに並べて風通しのよい日陰で乾燥させます。よく乾燥させないとカビが生えたりします。

ドクダミだけでは癖がありますので、我が家では麦茶と一緒に煮だして冷蔵庫で冷やします。すっきりと飲みやすい味になります。

昔から漢方では十薬といわれいろいろ効能が述べられています。乾燥したお茶でも、肌の改善、シミの予防、利尿作用、高血圧・糖尿病の予防、アトピーの改善等々の効能があるといわれています。

お茶にするまで若干面倒な作業ですが、折角土の下から生えてきて、白い可憐な花を咲かせアピールしていますので、恒例の作業にしています。先人の知恵に学びたいものです。


一緒に子育て 91 少年非行に思う 初期の段階で止めたい

先日ある会合で、非行や犯罪について話をする機会をいただきました。話題は、集団万引きのことでした。ある中学校で芋ずる式に集団万引きが発覚しました。教育現場では苦慮する行為です。   私も保護観察官、保護司の経験で、良く耳にする非行現象です。万引きのみで保護観察や少年院送致の審判が出ることは余りありませんが、いわゆる少年非行の初期・入り口の行為です。

これら初期非行は、よくいわれるように罪の意識がほとんどありません。私は「ファッション、ムード、その場の流れ」で、いつのまにかで万引きをしているのではないか、と考えています。

皆がやっているから、見つからなければそれでよい、勇気を試したい等々が彼らの意識にありはしないか、と心配しています。

大麻使用の少年を保護観察対象者として関わった経験があります。いわゆる薬物使用で、言葉だけで見ればレベルが進んだ非行内容ですが、彼自身はそれほど大それたことをした意識がほとんどありませんでした。彼の周りでそれが流行っていたそうです。その場の流れで大麻に手を出した、皆がやっているから使った行為のように見られました。

非行の初期レベルの自転車盗、無免許でバイクに乗る、バイク盗などもそうではないかと考えます。

少年非行を担当する警察官のお話をお聞きすることがありました。「万引きは罪です」等の言葉はしょっちゅう聞かされていますが、一歩進んだ話を中学生にするそうです。それは、万引きが見つかり、店の人が追いかけてくる、君たちは捕まらないように逃げる、腕を捕まえられるがふりほどいて逃げる、ふりほどいたことで店の人が転倒する、転倒して頭を打って怪我をする、場合に寄れば死去する等々です。そうなれば万引きの窃盗罪に加えて、傷害罪、時には殺人罪にもなる可能性があることを、法律や刑法の言葉を駆使して話をするそうです。何年間か、繰り返し中学校を訪問して講話を続けると、明らかに万引きが減少したそうです。

聞き慣れた説教より、情緒的に迫るより、客観的な法律用語、刑法用語で子どもに迫るのです。対策の一つではないかと頷ける話でした。

臨床心理士・元スクールカウンセラー  鈴 木 隆 一

感想、質問は、yc-suzuki65@bcc.bai.ne.jp で送信してください。


丹波里山便り 日本ミツバチ

日本ミツバチは西洋ミツバチに比べ、攻撃性が少ないと言われます。しかし、巣箱の点検や基台の掃除等で若干ストレスを与えることもあり、用心のため頭、顔にネットを被ります。      前回に日本ミツバチが飛び交う健全な里山に触れましたが、人工林が多い我が山も手入れが大変です。先ずシダとササの刈り取りです。このような斜面では機械が入りにくく、テ刈りになります。写真右上方には、ヒノキが多くはえています。ヒノキの大木の伐採は、技術的にも体力的にも段々困難になってきました。後方の雑木も密集しすぎており、徐々に間引きをするつもりです。

無理のない程度に、手入れをして日本ミツバチの飼育箱を増やすつもりです。

連絡は 鈴木隆一 yc-suzuki65@bcc.bai.ne.jp で送信して下さい。


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