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一緒に子育て 88 犯罪被害者支援研修に参加して 被害者の声「未然に防げたのでは?」

平成30年1月と2月に、6回にわたり京都犯罪被害者支援センターの研修に参加しました。そこでの電話相談や、面接での支援のボランティア活動をしてみたい、と考えてのことです。過去、臨床心理士として様々なクライエントを対象に、カウンセリング活動や心のケアの活動を経験しましたが、今回は初めての分野で新鮮な印象をいろいろ受けました。

一番印象的だったのは、少年犯罪の被害者当事者の声でした。過去にも、臨床心理士の研修会で、高校生の息子さんが友人の暴力で殺された母親の話をお聞きしたことがありました。

今回講師を務められたのも、面識のない16歳の少年から一方的に暴力を奮われ、殺された高校1年生の息子さんの母親Aさんでした。いろいろ語られた中で、現在保護司である私に耳の痛い内容がありました。

それは、犯罪被害者を出さないようにして欲しいと言うことでした。Aさんの息子を殺した犯人は、過去いろいろな少年非行を繰り返していたそうです。具体的には語られませんでしたが、類推するに、万引きや暴力事件、無免許でバイク運転等々ではないかと思われます。Aさんが強調されたのは、万引きや暴力事件が軽いとは言えませんが、そのレベルの段階で対応・保護・指導をきちっとなされていれば、重篤な非行や犯罪に至らなかったのではないか、ということでした。

確かに、保護観察対象者として私たちが出会う少年や大人の中には、非行犯罪を繰り返してきた人たちがいます。保護観察を終了した少年が再度事件を起こして、家庭裁判所の審判で少年院送致になるケースもあります。大きな事件の前の小さな事件で少年が立ち直ることできれば、Aさんのような被害者を出さなくてよかったでしょう。この犯人も、過去中学校や警察署等々でいろいろ保護や指導を受けてきたでしょう。保護観察を受けていたかも分かりません。

一度、非行に陥った少年の立ち直りには、本人に道徳性や規範性を身につけるように指導すること以外に、多方面の対応が必要です。                            Aさんの息子さんを殺した少年は、過去どのようなサポート受けたのか気になるところです。

ご意見、感想、質問がございましたら、yc-suzuki65@bcc.bai.ne.jp で送信して下さい。

臨床心理士・元スクールカウンセラー  鈴 木 隆 一


丹波里山便り 狐の死骸

丹波春日の私の山には野生動物がいます。先ず猪です。実際に姿は見ていませんが畑や果樹を植えた周辺をほじくり返し、t地中のミミズや虫を探した後をよく見かけます。まるで耕耘機をかまたようです。タケノコや栗を食べた後は歴然と分かります。鹿は夕方奥の方で鳴き声を聞きますし、特徴のある丸い糞をあちこちで見かけます。子タヌキ、ウサギも見たことがあります。                     キツネは近所の竹やぶに住んでいることを聞いたことがあります。今回の死骸は、見たところ成獣のようで外観からして傷もなく、腐食の気配も見られませんでした。他の動物に食い荒らされた後もありませんでした。歯も立派に生えそろっていました。死んだ原因は何でしょう?

深い穴を掘って埋めてやりました。以前、ネズミの死骸を埋めたところ、翌日、きれいに骨だけになった死骸を見つけました。多分、テンの仕業ではないかと思います。できるだけ深めの穴を掘り埋めた後に大きい石を置き埋葬しました。

一時の寒さも去り、山は一気に春を迎えようとしています。


作品紹介とクラフト展のお知らせ

寒い日が続いています。丹波春日にある私の工房でも昨日午前(2月12日)10時で零下3℃でした。外に濡れたタオルを干すとすぐカチカチになりました。

写真右は、流木をくりぬいたポット、左は竹炭のポットです。どちらも余り大きい植物は植えにくいですが、それぞれ味があります。竹をその形のまま炭するのは難しく、ヒビが入ったり割れたりします。ヒビを補うためシュロの紐で補っています。もっと大きい植物を植えられるように、大きな竹を炭にしたいと工夫をしています。

1,2月はクラフト展出店を休んでいましたが、3月からは再開します。予定は次の通りです。是非お立ち寄り下さい。

・3月4日(日) 西宮神社 10:00~16:00

・3月10日(土) 岡崎公園 平安神宮前 10:00~16:00

・3月17日(土) 伊丹猪名野神社 9:00~10:00

・3月24日(土) 神戸湊川公園 11:00~16:00


今年もよろしくお願いします 今宮戎にお参りしました

平成30年も早10日が過ぎました。今日は十日恵比須です。昨日、今宮戎の宵恵比寿にお参りしました。

境内に入りますと、「商売繁盛でササもってこい、年の初めのえべっさん、今宮戎で福もろて、商売繁盛でササもってこい」のかけ声が賑やかに流れてきて、気分満点です。私たちも今年の福をお願いしてきました。大阪らしい賑やかな行事です。

皆様方も今年も良い年になりますように祈っています。

手づくり市、クラフト展への出店は、一,二月は休みにいたいます。三月以降の予定は改めてブログで案内いたしますのでよろしくお願いします。


一緒に子育て 87 子ども・遊び・自然

12月10日に京都国際会館で日本臨床心理士会主催の「心の健康・文化フォーラム」が開催されました。その中に「海に遊び森を想う子どもの未来」というテーマでの話があり。興味を持って参加しました。

演者は森里海連環という聞き慣れないジャンルで研究されている大学の教授でした。発言の中で共感できることがいくつかありました。「山登りは五感を研ぎすます」が一つでした。私もハイキング、登山は大好きでいまだに単独で出かけることが多いです。ある時、登山口のバス停から約2時間で到着できる山小屋まで歩きました。土曜日の午後大阪から特急に乗り、バス発車の駅に着いたのは夕方で、登山口から歩き始めたのは既に暗くなっていました。過去何回も歩いた道ですので迷うことは全くありません。懐中電灯を照らして歩くのですが、周辺は漆黒の闇です。大きな木が上に枝をはっています。半ば怖い気持ちを持ちながら、まさに見る、聞く、臭うの感覚を最大限に生かして前に進みました、時々、懐中電灯の明かりに反応した動物の目が光ります。

この例は極端でしょうが、人工音が聞こえない自然の中では、日常聞き慣れない、見慣れない、匂い慣れないものが沢山あります。これらを感じ、初めての経験に用心して自分の安全を確認しなければなりません。この過程の中で人間が本来持っている五感が表に出るのではないでしょうか。これはまた、人間らしさ、子どもらしさを取り戻すことにつながります。

「世界中の浜辺で子どもが遊んでいるのに、日本では遊んでいない」の発言もありました。この浜辺を川、里山等に変えても言えることです。演者は学校や地域、親がルールとして禁止している問題も投げかけていました。怪我、命が一番重要なこと言うまでもありませんが、現在はあまりにも人工化された空間でしか遊んでいません。これも経験ですが、六甲の山中には池があります.私が小さい頃には、大人がスケート靴を持って登っていました。その池の端で休憩している時、子どもたちが一番夢中になっていたのは、池に入って遊ぶことと、飯ごう炊さんした後の残り火でたき火をしていたことです。その子どものグループには大人のリーダーがいました。危ない、火事になるの小言で禁止するでなく、安全を確認しながら見守っていました。その横では別の子どもグループが、持ってきたバトミントンの道具で遊んでいましたが、どちらが五感を研ぎ澄ますのか、どちらが本来の子どもらしい遊びかは、言うまでもありません。

海遊び山遊び川遊びには、十分な安全を確保しなければなりませんが、その中で子ども自身が危険を察知し、安全を確保する力が芽生えます。大変難しい課題ですが、もの凄い自然の中に行かなくても、身近にある自然も利用したいものです。


一緒に子育て 86 いじめについて

このブログでも過去に何回か取り上げました。今回は、中学生を交えたいじめフォーラムに参加して感じたことを述べます。

先ず、いじめによる大きな問題が後を絶ちません。教育委員会、学校、地域でその防止のため懸命に取り組みが行われています。今回のフォーラムもその一つで、当事者側の中学生の参加が特徴でした。その中学生たちが、表面的でない洞察力のある意見がたくさん発表され力強く思われました。

典型的ないじめのビデオを見てそれについて意見が述べられました。リーダー格とそれ付随した2人計3人の加害者がいました。その3人が特定の同級生を執拗にいじめるストーリーでした。

いじめには、傍観者の立場の人間がよく登場します。このビデオでもいじめ場面が教室や登下校中ですので、同じクラスの傍観者がたくさん登場しました。

フォーラムでは、その傍観者が「いじめ加害者の行動を制止する」ことが話題になりました。多くの中学生、また過去いじめ場面を経験した大人の参加者からも「それは困難である」の意見が大多数でした。その理由は、今度は自分がいじめのターゲットになるからでした。実際のいじめ場面ではいじめを止める行動や発言をした場合、その人が今度はいじめられる被害者の立場になることが多いのも現実です。また、思春期特有の目立つことを嫌がる、俗に言う「ええかっこしい」をいやがる心理も働くものと思えます。

それらの現実から、いじめ場面では力関係等で制止できなくても、後でその被害者に対して「辛かったね」「いややったね」の声かけや寄り添いはできるのではないか、と提案したことがありました。それを聞いてくれた中学生は「それならできる」と応じてくれました。

いじめ被害者は、辛い悲しい立場にあるわけですが、何が一番辛いかというと、自分が独りぼっちだ、誰もこの辛さを分かってくれない、ということです。加害者から重たいかばんを2つも3つも持たされ肩が痛いよりか、こんな場面に置かれている辛さを、誰も分かってくれないことが一番辛いのです。誰かがこの辛さを分かってくれていることが分かれば、どんなに心強いことでしょう。

私の相談の経験で、中学校3年間仲間外れの女子生徒が、3年間も耐えることができたのは、ただ一人その辛さを分かってくれた担任の先生がいたことだ、と述懐してくれたことがありました。

いじめ場面で、割って入ることができなくても、後で被害者に寄り添うことは、ちょっとの勇気で実践できます。

臨床心理士・元スクールカウンセラー  鈴 木 隆 一

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明石城てづくり市

11月11日、12日の2日間、明石城公園のてづくり市に参加しました。天候に恵まれ快適な2日間でした。特にお城の櫓が写真のようにきれいに見え、ピクニックのような気分にもなります。

今回に売れ筋は、トイレットペーパー、キッチンペーパー用のペーパー立て、流木で作った小さい多肉植物用のポットでした。メーンの作品の漆器も買っていただき嬉しいことでした。

今後の出展予定                                     ・11月25日 神戸湊川公園

・12月3日 西宮神社

・12月9日 京都岡崎公園

・12月17日 伊丹猪名野神社

・12月23日 神戸湊川神社


里山便り イノシシのヌタバ

私の里山には谷筋から水が流れています。その水を上流でせき止めパイプで引いて利用しています。その小さい谷筋はいつも水が流れ湿っていることが多いです。写真は、その谷筋の脇にイノシシが作ったヌタバです。漢字では沼田場と書きます。イノシシやシカ等の動物が、体表についているダニ等の寄生虫をや汚れを落とすために、このような池というか水たまりの窪地を作って、身体を擦りつけます。大体の大きさは、長い方が約1m、短い方が約60cくらいです。身体を擦りつけきれいに出来上がっています。

写真には写ってませんが、周りは耕耘機をかけたように土が掘り返されています。イノシシはミミズが好物のようで、土を鼻で掘り起こし、ミミズを探します。そのために折角植えた果樹の下まで掘り起こすため、昨年はクルミの木とアジサイが被害にあいました。

作物を植えたところや果樹にはネットが必要で、中山間地で農業をされている方のご苦労が身にしみて分かります。


一緒に子育て 85 強い叱責に応えられる子と応えられない子

マスコミでも報道されていますが、福井県の中学校で生徒が飛び降り自殺をした事件がありました。報道によりますと、該当の生徒は担任、副担任から強い叱責を執拗に受けていたそうです。身震いがする程、その生徒が過呼吸を起こすほどの度を超えた叱責のようでした。

スクールカウンセラー時の経験ですが、ある中学校で不登校になった男子生徒がおり、相談を受けたことがあります。その生徒は運動部に所属しており、その部は市内でもいつも強いことで有名でした。その成績を維持しようとするのは、部活のメンバーや指導の顧問の願いで、練習も熱心でした。そのため練習では励ましや叱責の大声が飛び交います。不登校になった男子生徒はどちらかといえば、優しく温和しくまた真面目で内向的な性格の持ち主で、一生懸命に応えようと努力をしていました。ミスを先輩からも叱られることが多くありました。そんなことが重なり、気分が落ち込み不登校傾向になりました。

運動系の部活には、よくある光景ですがその大声の励まし、叱責が叱咤激励として頑張れる子と、その大声で萎縮する子がいるのです。運動系部活では当たり前のこととして日常的に行われていますが、指導者がそれぞれの生徒の性格的特徴を把握して、練習中はできなくても終了後「今日は、よく頑張っとったなぁ」「あの時パスは上手やったで」等のフォローがあれば、次の日も頑張れるはずです。

今回の福井のケースでは、担任発言として「強い叱責にも応えてくれると思っていた」、とありました。自殺して生徒さんの性格的特徴は分かりまねますが、強い叱責イコール奮起につながるとはあまりにも単純な発想です。その上、多くの生徒が見ている中、また職員室での場面もあったようです。自意識が芽生えている思春期には耐えられない屈辱にもつながります。

教育では一人ひとりに対応する、個を重視する、とよく言われますがそれぞれの子の性格的特徴の理解と、大人側からの行動(叱責や励まし等)後、その生徒がどんな受け止め方をしているのかの把握が必要です。

臨床心理士・元スクールカウンセラー  鈴 木 隆 一

ご意見、感想、質問は、yc-suzuki65@bcc.bai.ne.jp で発信して下さい。


岡崎公園 平安楽市に出展

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10月14日(土)、京都岡崎公園で開催の見出しの手づくり市に初めて出展しました。天気予報通り薄曇りと小雨で、いつもより人出が少なかったようですが、広い公園と平安神宮の近くで居心地のよい手づくり市でした。場所柄か、外国人観光客の方もたくさんおられました。

今回のぎゃらりー鈴の売れ筋は花炭でした。いろいろな手づくり市に行きますが、花炭だけはどの店にも置いていなくて、当ぎゃらりーのオリジナルと宣伝しています。リピーターのお客さんからクリスマスプレゼントにするからと、60個の注文をいただきました。

今後の予定                                        ・10月28日(土) 神戸湊川公園

・11月5日(日) 西宮神社(えべっさん)

・11月11日(土)~12日(日) 明石城公園


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