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一緒に子育て24 いじめについて その5

大津における中学生自殺以来、学校・教育委員会、外部等から様々な意見と対策が出ております。

外部の専門家を入れた対策委員会を設置したり、臨床心理士を学校に派遣したりが目立ちます。このように制度を新設し、今までにない方法がとられようとしています。

その中で、多く言われていますのは、いじめ被害の子どもたちが「大人に訴える」ことが奨励されています。この場合、大人とは身近にいる親と先生を指しているものと思われます。

外部から専門家を招く等の制度の改革があっても、一番先に子ども訴えるのは親や先生です。

ここで大きな問題は、訴えを受けた大人の感性や意図で、新しい制度を利用するかどうかの分かれ道になることです。

訴えを受けt大人の感性が研ぎ澄まされ、子どものいじめ被害の辛さに十分共感でき、自分だけでなくチームとして解決するのなら、多くのいじめが解決の方向に向くと思います。

いじめを受けた子どもの辛さに心底理解と共感を示し、訴えた勇気をたたえることができる大人にならなければ、過去何回も繰り返されたように絵に描いた餅になります。

いじめ被害を大人に訴える段階は、相当な辛さをためこんでいるはずです。「ほんまに辛かったんやな。勇気を出してよう言ってくれたね」の一言が言える大人になりたいものです。

ご意見、感想、質問がありましたら、HOMEのコンタクトかお問い合わせから送信して下さい。                     臨床心理士・元スクールカウンセラー  鈴 木 隆 一


木村智周 書展のご案内 ~見て楽しむ現代書~

書展のご案内をします。見出しの書展を下記の通り開催いたします。是非お越しいただき、「見て楽しむ現代書」をご覧下さい。

・日時  平成25年3月22日(金)~26日(火) 10時より19時 最終日のみ17時まで      ・場所  当ギャラリー


一緒に子育て 23 あなたが主役 ひな祭り

私が、子育て関係の講演会でよく引用する川柳があります。

「やってたなぁ 一家総出の 大掃除」

それほどの昔ではない過去には、地域で決まったお掃除の日があり、家族全員で、畳を上げて干す大掃除をしていました。何事にも優先し、家族全員であれだけ力を入れてやっていた地域の行事や伝統行事が、いつのまにか行われなくなったことを詠んでものです。しんどいことが無くなり楽になったことを詠んだのか、家族全員が協力して、一つのことをやっていた状況を懐かしく詠んだのか、おそらく後者ではないでしょうか。

大掃除の箇所を、お餅つき、初もうで、お墓参り等に替えても通じます。

さて、おひな祭りの季節がやってきました。伝統行事の一つで、子どもの健全な成長や幸せを願い、祝う行事です。その家なりの飾り付けをし、女児を主役にします。そうすることで、自ずと家族全員の暖かいメッセージが彼女に届きます。自分が主役は嬉しいものです。心地よい気分にしてくれます。

お餅つき、畳を上げてまでの大掃除は無い物ねだりですが、行えそうな節目節目の行事を大切にしたいものです。季節の移ろいを感じたり、伝統文化に触れる大変意義あることです。

ご意見、感想、質問がありましたら、HOMEのコンタクトかお問い合わせから送信して下さい。                臨床心理士、元スクールカウンセラー  鈴 木 隆 一


一緒に子育て 詩集「くじけないで」から 「貯金」

100歳の詩人、柴田トヨさんが1月20日、逝去されました。心よりご冥福をお祈り申し上げます。

子育て支援関係の講演会で、しばしば「貯金」という詩を参加者の方々に紹介しました。     次のような詩です。                                                        私ね 人から やさしさを貰ったら 心に貯金しておくの                              さびしくなった時は それを引き出して 元気になる                          あなたも 今から 積んでおきなさい 年金より いいわよ

子どもたちは、これからの長い人生の中で、様々なトラブルに出会うことでしょう。親や周りの大人がサポートできる時とそうでない時があります。おそらく子どもたち自身が、自分の力で乗り越えていくことの方が多いのではないでしょうか。すなわち自分の潜在的な力を発揮するわけです。潜在的な力を発揮するためには、過去にどれだけ自分の引き出しに「やさしさ」があるかにかかっていると思います。

すなわち、自分の引き出しにたくさん「やさしさ」を貯め込んでおけば、将来の力になるわけです。そのためには、子どもたちに、できるだけプラスのメッセージを送ることが大事です。このような意味をご理解いただくために、この詩を引用させていただきました。

柴田トヨさん、有り難うございました。


一緒に子育て 21 「いじめ講演会」その3

過去2回にわたり、中学生へのいじめについての講話んも反応を感想文で紹介しました。もうひとつ紹介して、当日の骨子を述べます。

感想文 2年生女子                                             今日、鈴木先生のお話を聞いたときに、最初は「あれ?いじめのことと何か関係があるのかな」と思いました。が、最後までお話を聞いて「なるほどな」と思いました。先生のお話を聞くまで「どうせいじめはだめ」としか言わないと思っていたのでおどろきました。                でも私は、先生のお話の方が心に残りました。日本人ていいなと思いました。やっぱり日本人は礼儀があると外国の方に思われるように行動していきたいです。                 ありがとうございました。

何人かの生徒さんの感想文を紹介しました。私の話の意図が伝わり理解されていることが分かったこと、生徒さんの豊かな感性を感じことを嬉しく思いました。もちろん、いじめと関係がないという感想文もありました。

当日の講話の骨子を紹介します。先ず気をつけたことは、感想文にもありますように、分かりきったことを言わないことです。この年齢の子どもが一番嫌う大人の言動は「分かりきったことをくどくど頭ごなしに言う」ことです。                                    次に、聞いていて重苦しくならないようにしたことです。聞いた後、気持ちが軽い、明るい方が理解されやすいです。3つ目は、「自分らにもできるんや」、という自信を持たせたかったことです。

そのために、震災の後の日本人の行動、協力、助け合い、ルールを守る等々のことを事例を交えて話しました。また、もっと身近で興味を持ちやすいこととして、男子もなでしこも日本サッカーの特長、組織的、協力することを紹介しました。震災時、震災後の日本人行動、日本サッカーの特長も、外国メデイアが取り上げており、それも付け加えました。             最後に、「みんなにもそのような力が潜在している」「いざとなれば、きっとその力が表に出てくる」ことを示唆しました。

ご意見、感想、質問がございましたら、HOMEのコンタクト、お問い合わせで送信して下さい。臨床心理士・元スクールカウンセラー 鈴 木 隆 一

 

 

 

 

 

 

 

 


陶芸教室のお知らせ 薪窯で焚きあげます

今年初めてのブログです。                                         明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願い申し上げます。

備前焼陶芸教室を、当ギャラリーで次の通り行います。                                 ・日時 3月30日(土)、31日(日) それぞれ10:00~12:00 13:00~15:00 各部6名 ・参加費 3680円 粘土代、焼成代、お茶代を含む                                                                                      ・内容 600gの粘土(コーヒーカップ2個程度の量)を使って、オリジナルな作品を製作。    その後講師の薪窯(穴窯)で焚きあげる。作品の焼き上がりは4月末の予定。             ・申し込み 電話、メール、または直接ギャラリーにて受け付けます。                        ・講師 ジェイムス イラズムス(備前で5年間の修業後、7年前に独立)

備前の土を使用し、薪窯でで焚きあげます。味わい深い風合いを楽しんでいただけます。カップ、鉢、お茶碗、お皿、花入れ等々、ご希望をお聞きして指導いたします。

 


年末、年始の営業について

今年のいよいよ押し迫ってきました。4月末にオープンして以来、ご愛顧いただき心より感謝申し上げます。

年末年始の営業は次の通りですので、来年もよろしくお願い申し上げます。

年末 28日(金)まで営業

年始 6日(日)より営業

よいお正月をお迎え下さい。


一緒に子育て 20の続き 「いじめ講演会中学生の反応 感想文紹介」

感想文その1                                                    サッカーのことや震災のことなど、私たちに身近なことで例を示してくれ分かりやすかったです。私たち日本人がもっている能力をいかしてこれからの生活を過ごしていきたいと思います。しかし、協力することなどがきちんとできるはずなのに、いじめがおこっているのはおかしいと思いました。それに私たち日本人は、もっと助け合い、ルールを守り、責任感を持ち、協力し、いじめをなくしていけたらいいなと思います。助け合う気持ちを大切にして、いじめられている子がいたら助けてあげたいです。(3年生)

感想文その2                                                 聞いていると、「いじめと何のつながりが?」と疑問を持ちました。今書いていながら思い返すと、サッカーでは他のメンバーことを考えることができる、震災の時には無意識のうちに身につけたルールを守る、他者をしいたげ自我を通すことのない日本人は、他者を思いやることができると思いました。そんな日本人なら、いじめられている人のことを考えることができ、いじめをなくせるのではと思いました。(3年生)

感想文その3                                                 正直はじめにサッカーの話から、震災の話など、全然いじめと関係なく、何話してるんやろ、と思っていました。ですが、そこから考えられる人間の本当の姿や、日本人特有のやさしさ、冷静さ、そして責任感を改めて考え直すことができたし、もう一度いじめは、やっぱり心しだいでなくすことができるんじゃないかと思いました。これからの学校生活で今日学んだことをいかしていきたいと思います。(2年生)

講話が理解されていて大変嬉しかったです。次回、講話の骨子を載せます。

ご意見、感想、質問がございましたら、HOMEのコンタクトかお問い合わから送信して下さい。

担当 臨床心理士・元スクールカウンセラー 鈴 木 隆 一


一緒に子育て20 「いじめ講演会 中学生の反応」

保護者の方々、地域の方々、学校の先生方への講演会を依頼される場合が多いですが、時には小学校高学年や中学生に話をする機会をいただけます。

12月はじめ、市内のある中学校の全校生徒へいじめに関する話をするように、と依頼を受けました。50分間、退屈せずに聞いてもらうにはいつも悩みます。それに「いじめ」については、過去何回も話を聞かされているはずです。

「いじめはいけない、してはいけない」、という内容でない話を考え当日を迎えました。私の話が今の中学生にどれだけ伝わるか心配だったので、生徒に感想文を書いてくれるよう校長先生にお願いしておきました。その感想文を紹介いたします。

感想文その1先生の話を聞いて


一緒に子育て 19 「友だちが欲しい」

一緒に子育て16で、友だちを無理に作らなくてもよい、無理して付き合わなくてもよい、という内容の記述をしました。つい最近、子育て現役の保護者向けの講演会で、同じ内容のお話をしたところ、質問をいただきました。

「自分の子どもは、社交的でなく友だちがなかなかできない、友だちつきあいが下手であるが、友だちが欲しいという願いが強い。どうしてやればいいのか」、という質問でした。

もっともな質問です。特に思春期はそのような願いが強くなります。子どもの気持ちがそうであるなら、「友だちはおらんでも、それでええのや」では答えになりません。子どものその気持ちについては理解を示さねばなりません。

しかし、無理に友だちを作ることもできません。私が過去に受けた相談事例で、同じようなケースがありました。男子中学生でしたが、彼は高校生になって1学期の終わり頃、友だちができたと母親から報告がありました。

母親の観察では、本人と似たようなおとなしい友だちだそうです。彼は、おそらくそれまでの間、同級生やその友人関係を観察し、そのうえで自分に合う友だちを選んだのではないかと考えます。

「そのうち、きっとあなたに似合う友だちが見つかるから、焦ることはないよ」の、メッセージを送ってやりたいものです。

ご意見、感想、質問がございましたら、HOMEのコンタクトかお問い合わせから送信して下さい。

担当 臨床心理士、元スクールカウンセラー 鈴 木 隆 一

 

 


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