ぎゃらりー鈴ブログ>

韓国針講習会のご案内 自分の手と身体で実感してみて下さい

韓国針は、手のひら地図を参考にして、手指を刺激するだけの簡単なセラピーですが、驚異の即効性があります。韓国ではすでに500万人以上の方々が講習を受けて、日常生活に活用しています。

下記の通り開催いたしますので、参加をお待ちしています。

・場 所  ぎゃらりー鈴                                           ・日 時  平成25年5月11日(土) 7月13日(土) 9月14日(土) 10月12日(土)               12月14(土) それぞれ午後2時~4時                                 ・受講料 1回につき5000円 この講習会は1回完結型です。                   ・申し込み 電話、メールにてお申し込み下さい。電話 764-6577

・その他 有資格による講義、体験と治療。受講料には初級テキスト、ボールペン型純金治療棒、初級認定書が含まれています。なお、3人以上お集まりで開催いたします。


一緒に子育て 30 乳がん治療A子さん その2 甘えられる方が健康的

ガン治療は長期にわたります。その間、集中的な治療のため短期の入院がくり返しあります。日常ではない生活のため、A子さんも、家族も心身共に疲れます。

A子さんも、抗がん剤治療のため入院されました。説明を受けてはいますが、子どもたちは母親のことが心配でたまりません。中学生のB男君は、その間診察を受けるほどでない軽い身体症状を訴えました。

退院後そのことを聞いた母親は、思わずB男君をハグしました。B男君は、はにかんだ様子で母親にゆだねました。中学生、それも男の子が母親の身体接触を受け入れるのは、一般的な感じでは奇妙かも分かりません。

私の不登校の相談事例で、寝る前に枕元の母親に手を握ってもらう男子高校生がいました。よほど大きな不安感を持っていたのでしょう。これは例外かも分かりませんが、中学生くらいなら、異常でもありません。

B男君は日頃のキャラもあり、自分から母親を求めてはいきませんが、母親のハグを受け入れ、それにゆだねることが出来たのは大変よいことです。

大きなストレスを受けたり、不安、心配を抱えているときに、それを何らかの形(甘え、退行現象等)で表現できることの方が、正常で健康的です。表現しないで無理に我慢をすることが重なると、違った形の問題が生じるかも分かりません。

このブログは、A子さんの了解を得て執筆しています。今後も、一般的に参考になる経緯について、記事にしたいと思っています。

ご意見、質問、感想がございましたらHOMEのコンタクトかお問い合わせから送信して下さい。

臨床心理士・元スクールカウンセラー 鈴 木 隆 一


ちっちゃい図書館開設

ギャラリーの店頭に、本を箱に入れて展示しています。ちっちゃい図書館と命名し、自由にお持ち帰りいただくようにしています。読了後はお返し下さい。一般娯楽の本が多いですが、 子育て関係の本も並べます。また、店内には発達障害関係の本も揃えます。

どうぞ、ご利用下さい。


一緒に子育て 29 母親がガン治療で入院することになった

私が、小学校のスクールカウンセラー時代、見出しの臨床例が2例ありました。いずれもお母さんが乳ガンでした。一つは、2年生女児で、おねしょを繰り返す等の明らかな退行現象がありました。もう一つは、3年生男子で不登校になりました。

前者のお母さんは、子どもにも現実を知らせる方針で、隠すことなく最悪の場合を含めて、きちっとと子どもに告知されました。その衝撃の大きさを、子どもは受容しきれなかったように思われます。

後者は、余計な心配をかけたくない思いから、子どもに伝えられませんでした。しかし、祖父母や親類の方々が来宅し、ヒソヒソと深刻な様子で話し合ったりしている様子を、子どもは目の当たりにします。そのうえ、短期ですが治療のため母親が入院をします。自分が学校に行っている間に、母親が居なくなるのではと不安になり、学校どころではありません。

母親が乳ガンになったら、すべての子どもが問題を顕在化するわけではありません。子どもの持って生まれた性格特性や、そのときの周りの状況等が左右します。

最近、私の知人・Aさんが乳がんと診断され、間もなく治療が始まります。家族は夫と2人(小・中)の子どもです。Aさんは、自分の病気だけでなく家族、特に子どものことが心配でたまりません。しかし、Aさんの人柄と、日頃から子どもさんを通じて母親同士の交流が盛んにもっておられた結果、自然な形で多くのサポーターが出てきました。時には、自宅に子どもを泊めてもらったり、入院中の母親への連絡係をかってくれたり、学校関連のことも処理してくれます。

ピア・サポートという言葉あります。ピア、すなわち同じ立場同士、Aさんの場合は子どもを育てている母親同士がサポート、助け合いをしており、まさにピア・サポートです。子育て中は、いろいろな問題が生じます。専門家も必要ですが、一番心強いのは同じ立場の人からの援助です。親以外の5人の親シリーズを取り上げてきましたが、その現代版にもなっています。また、このブログのタイトルの「一緒に子育て」です。

告知については隠すより、知らせる方が正しいと思います。母親が安心して治療に立ち向かっている姿を実感すること、自分たちだけでなく多くの人たちが心配し、応援してくれている状況があれば、告知の衝撃も薄まります。

Aさんの治療が成功することを心からお祈りします。

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臨床心理士・元スクールカウンセラー 鈴 木 隆 一


一緒に子育て 28 食育は空腹から

学校教育で食育が叫ばれ久しくなります。子どもたちの食事の形、内容が問題になり、生活習慣病の予備軍が子どもの中にいるとの指摘があり、多くの大人が驚かされました。

私が小学校勤務時代、給食センターの調理師さんをお招きして、保護者対象の研修会を持ちました。子どもの食事のいろいろな問題点の指摘と、その修正等を指導していただきました。

その後の質疑応答で、一人のお母さんが「お腹が空いとったら、何を食べてもおいしいのや」と、発言されました。私も全く同感です。いくら栄養豊かな食事が前にあっても、健康的な空腹がなければおいしくいただけません。空腹が何ももましての食欲につながり、食事をおいしきいただき、栄養として吸収されます。

3月中旬、5泊6日で四国88ヶ所の遍路道を歩いてきました。1日30キロ前後、7,8時間の歩行になります。まさに空腹を感じさせてくれます。宿での食事は、一粒のご飯が明日の一歩つながる思いになります。従いまして、ご飯一粒も余さずに食べ、焼き魚、煮魚も丁寧にむしり食べます。まさにもったいないの精神です。

因みに、今回の遍路は36番札所青龍寺から足摺岬の38番金剛福寺までの区切り打ちでした。37番岩本寺から38番までは90キロあります。


一筆画 一日体験教室のご案内

一筆画の体験教室を下記の通り開催いたします。奮って参加いただきますようご案内いたします。

1.日時 平成25年4月21日(日) 22日(月)

2.時間 いずれも10:00~12:00及び 13:00~15:00

3.場所 当ギャラリー

4.費用 2000円

5.講師 美絵

6.その他 道具は美絵さんで用意していただけます。一本の筆に絵の具と水を含ませ、 微妙な濃淡により美しい絵が完成いたします。封書、葉書、ポチ袋、箸袋を用意しております。

 

 

 

 


木村智周書展、盛会に終了

当ギャラリーで、3月22日から26日までの間、開催されました見出しの書展は、大変多くのお客さんに参加いただき目出度く終わりました。

参加いただきました皆様に心よりお礼を申し上げます。


一緒に子育て 27 子育て困難な時代 その3

親以外の5人の親、4番目は自然です。身近な癒やし機能は親、特に母性ですが、自然の癒やし機能もいうまでもありません。私の持論ですが、子どもの様々な問題の顕在化は、傷つけられる機会は世の中に一杯あるのに、癒やされ機能が格段に減少したためではないかと考えています。

例えば、近所のおっちゃん、おばちゃん、親類のおじさん、おばさん等との接点をはじめとする多様な人間関係が少なくなってきています。それにより、他者からいろいろなメッセージ、特にプラスのメッセージを受ける機会が減ってきています。そのうえ、癒やし機能の一つである自然との触れあいも極端に減っています。

スクールカウンセラー時代の不登校の臨床例ですが、中2の男子生徒はすぐ近くの裏山の木に登り、多くの時間を過ごしていました。今、放映中の大河ドラマの主人公も大きな木の枝に座るシーンがよくあります。

箱庭療法では、作品作りもさることながら、砂を手で触ること自体が、治癒に向けて大きな意味があるとされています。私の箱庭臨床でもそのことはよく体験しました。           また、園芸療法、犬との触れあいのセラピーもよく行われているところです。

自然とは、田舎や遠方に出かけなくても、身近にも土、砂、水等があります。朝日や夕日、お月様、お星様を見たり、そよ風の感触も、内なる自然性を活性化させ、人間性を取り戻させます。

最後の5番目は、ガキ大将です。小学校では、異年齢集団、縦割り集団のいい方で、意図的にグループ作り遊ばせます。年長の子どもがリーダーになりグループを統率するのです。

私は、大阪近郊で小学校時代を過ごしました。下校後外で遊ぶのですが、中学校を卒業したばかりのお兄ちゃん、すなわちガキ大将の仕事帰りを皆で待ちわびていました。そのお兄ちゃんのリードの元遊び回っていました。幼い子どもには、ハンディをつけ、弱い者いじめをするものなら、お兄ちゃんの制裁が待っていました。遊び文化の伝承もできていました。

大人がいない子どもだけの世界で、集団のルールを学んでいたのです。

以上で、親以外の5人の親を紹介しました。「昔は良かった」式のないものねだりは、全く意味がありません。これら5人の機能が減ってきているため、子育て現役の親御さんは、減って分まで負担しなければならず、子育て困難な時代になったと考えます。          そうであるなら、5人の親現代版を機能させる必要があります。

子育て講演会でこの話をしますと、フロアから毎夏数家族でキャンプに行くグループや、PTAで仲良くなったグループ、子どものお習いごとで知り合ったグループ等で、家族ぐるみでつきあい活動すると、紹介される若いお母さんたちがいます。

親類との接点も減少し、いくら地域の教育力と叫んでも、地域社会そのもの結びつきが少なくなっています。ないものねだりでなく、昔は良かったでもなく、今の時代に合った結びつきと5人の親が必要です。

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臨床心理士・元スクールカウンセラー  鈴 木 隆 一


一緒に子育て 26 子育て困難な時代 その2

さて、親以外の親3人目は貧乏です。現在も貧富の差が問題になっていますが、日本全体が今日より圧倒的に貧しさの時代がありました。                             古いですが、ユニセフの援助で学校給食も成り立っていました。個人のレベルでも同じでした。私自身も落ちていたものを拾い、食べた記憶があります。子どもながら、お米の作況指数が気になっていました。

ものがありませんので、ものを大事にすることが、日頃から普通のことでした。また、我慢、分ける、待つが、身についたのではないでしょうか。                           従いまして、「もったいない」が常に行動基準としてありました。

ゲーム機も携帯もスマホもありません。何年生になったら持たせらいいのかの、親の葛藤もありませんし、子どもとのバトルもありません。

遊びといえば、外で友だちと身体を動かす遊びしかありません。今のこどもに不足している身体運動と多様な友人関係が、日常的に自然にできていました。

酔っ払いを表現した絵やマンガには、父親らしき人物が必ず寿司折りを片手に持っていました。寿司折りは大変なご馳走で、どんなに遅く帰ってきても子どもを起こして、食べさせていました。寿司折りが、親父の権威が保つ一つになっていたのです。

このように貧乏が、子どもたちにいろいろなことを教えていました。「もったいない」が、ローマ字なって逆輸入の時代になったのは、感慨深いものがあります。

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臨床心理士・元スクールカウンセラー  鈴 木 隆 一


一緒に子育て 25 子育て困難な時代? その1

私が子どもの頃、周りの大人が「親はなくても子は育つ」、とよく言っていたのを思い出します。辞書の慣用語にも載っており、意味は全くその通りです。親はなくても自分の力や周りの援助によって、育つということでしょう。

私が、講演会等で、「親以外の5人の親」、ということをよく引用します。5人の親は、子ども育つための周りからの援助者です。現在は、5人の親がいない、また機能しなくなって子育てが困難になっていると思います。

さて、5人の親とは誰、何でしょうか。                                   1.兄弟 2.祖父母 3.貧乏 4.自然 5.ガキ大将 です。それ以外に近所のおっちゃん、おばちゃん、親類のおじさん、おばさんもいたことでしょう。

兄弟姉妹が多くて、年長の兄姉が下の子どもを世話したり、反対にけんかもよくしたことでしょう。それにより多様な人間関係に接し、優しさも学ぶことができます。下の子を世話することで、役割を果たし親に感謝され、自己肯定感を満足させることもできます。一人っ子、二人っ子ではこうはいきません。

次に祖父母です。親は将来を見据え、しつけや教育に重点を置き育てます。祖父母は現状のままでOKなのです。癒やしの拠り所となります。子育て現役の親は、「じいちゃん、ばあちゃんが甘やかすので、しつけが台無しになる」、と嘆くとがありますが、これは誤解です。大人でもほっとする場面があって、困難なことに向かっていけるのです。この両者があってバランスがとれます。大人は、ストレスを居酒屋、買い物、カラオケ、等で発散します。居酒屋で友人やママさんに愚痴を聞いてもらいますが、これを止まり木カウンセリングといいます。子どもたちにはこのような機会はありません。

3っめ以降は次回にします。

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臨床心理士・元スクールカウンセラー  鈴 木 隆 一


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