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太田垣悠輔さんの作品展のお知らせ

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太田垣悠輔さんの作品展を次の通り開催いたします。皆様、どうぞ奮ってご来場下さい。

・日時 平成26年10月18日(土) 12:00~18:30  19日(日)10:00~18:30     ・場所 ぎゃらりー鈴                                               ・入場無料

太田垣悠輔さんの作品は、心の内を言葉でなく絵画で表現しています。その作品は、ユーモラスで楽しげなものが多く、見る者を温かくしてくれます。皆さんは、写真の言葉が読めますでしょうか?

ご来場を心からお待ちしています。


一緒に子育て 56 中学生への講話「いじめについて」その2 生徒からの質問 

先日の講話に対して生徒から感想文が寄せられ、そのいくつかを前回紹介しましたが、その中に私への質問もありました。今回はそのことに触れたいと思います。私は講話、講演等で書面で質問をいただいたら、必ず本人宛に書面で返事を書いて送ります。

質問1 2年生女子生徒「鈴木先生は、いじめられたら話しやすい友だちに聞いてもらって下さい。すごく楽になる、とおっしゃったけど、私は同じいじめられた状況にならないと、いじめられている人の気持ちは分からないと思います。もう少し詳しく教えて下さい」でした。

質問1への返事 この女子生徒は感性の豊かな持ち主です。返答に困る鋭い質問です。次のように答えました。「そうですね、同じ立場に立つと一番分かりやすいのは勿論です。従って、いじめの辛さも被害経験者が一番分かってくれるでしょう。しかし、もし君ならいじめ被害経験がなくても、いじめられている辛さを分かってあげようと、努力するはずです。100%分かるのは不可能かもしれませんが、訴えてきた友だちは一生懸命聞いてくれ、分かろうと努力してくれるくれる君に対して、感謝するはずです。うれしいと思ってくれるはずです。その結果気持ちが随分楽になるはずです」、と答えました。「友だちに話す」ことを勧めますのは、親や、先生には言いにくい中学生が多いからです。従って、友人に聞いて貰うことが一番手近です。「ピア・サポート」という言葉で説明します。場合によれば、先生や親のような大人に分かって貰うより、一番楽になるかも分かりません。

質問2 2年生女子生徒「いじめとおちょくりの差がよく分かりません」でした。

質問2への返事 私たち大人も、いじめ被害を訴えてきた子どもに、たいしたことはではない、それは遊び、からかいや、と返事することがあります。この返事ぐらい訴えてきた子どもの心と離れているものはありません。子ども同士の会話にもあるでしょう。私は次のように返事を書きました。「いじめではなく、遊びやからかい・おちょくりや、という会話がよくありますね。そう言われると本当にそうなのか、と思ってしまいますね。しかし、その判断は、おちょくられている、からかわれている人がするものです。その人が辛い気持ちやいやな気持ちになり、これはかなわんな、と思えばいじめになります。おちょくりやからかいも、対等な立場で行われているならまだしも、一人が複数の友人からされていたり、何回も執拗にくり返されるなら、明らかにいじめでと判断できます」、と答えました。

皆さんはどのような返事を書かれるでしょうか。

ご意見、感想、質問がございましたら、HOMEのコンタクトか、お問い合わせから送信して下さい。

臨床心理士・元スクールカウンセラー  鈴 木 隆 一


一緒に子育て 55 中学生への講話「いじめについて」から

一学期の末、ある中学校で全校生徒への講話の機会をいただきました。テーマは「いじめについて」でした。学校も保護者、社会も緊急な問題です。教育委員会学校もいろいろな機会を利用してその防止についてアピールをしています。勿論、学校では生徒への指導も怠ってはいません。

しかし、深刻な問題、事案はくり返して起こっています。頻度高く子どもたちは指導、講話を受けています。そのうえでの部外者の講話ですので、内容には大変苦労します。

先ず、聞いてくれた生徒の感想文を紹介します。

感想文その1                                                「先生の話を聞いて、災害の時当たり前だと思っていたことが、外国の人にとっては、すごいことなんだと思った。正直、はじめはいじめとは関係ないんじゃないのかな、と思ったけれど、話の最後には今までの話は全部関係していたんだと気がついた。今まで、いじめの話は何度も聞いてきたけど、一番グッときました。この話を参考にいじめをなくしたいと思いました」

感想文その2                                                 「いじめはまだ見たことがない私は、その場で本人に声をかけないと意味がないと思い込んでいて、その後そっと声をかけてあげるだけで本人はずいぶん違うんだと初めて知りました。確かに私がいじめられていたら、一言声を友だちからかけられたら、とてもすくわれると思います。今までたくさん道徳でいじめについて考えましたが、こういった部類のもは初めてでした」

このような感想が返ってくると、話しがいがあるというものです。若干補足をします。このようなテーマで、生徒たちは過去何回も指導を受け、話を聞いていますので、違った切り込みをしないと、「またか」の感想しか残りません。それに、テーマがテーマだけに、重苦しい雰囲気と閉塞感を感じることが多いと思います。私はその反対の明るい気持ち、「やったら、出来るかもしれない」が残るように心がけます。

感想文1は、震災時に日本人は秩序と理性を保ち、助け合い他者を思いやる行動がとれたこと、それらが外国のメディアでも賞賛を持って報道をされたこと等を紹介します。日本の文化で育った君たちにも、いざというときには、そのような行動が必ずとれること、潜在力があることを示唆します。

感想文2は、困難でハードルの高いゴールを求めるのではなく、ちょっとの勇気で出来そうなことがあることを話します。いじめの現場でその行動を止めたり、介入することは大変難しいです。「ええかっこしい」と冷やかされたり、いじめ被害の立場にもなる可能性があります。多くの子どもは、現場での介入は難しいと思っています。誰もいないところで、被害に遭った友人に声をかけることなら出来ること、声をかけて貰えばものすごく気持ちが楽になることを示唆します。

聞いて重苦しい気持ちを残さないよう、ひょっとして自分も出来ること、また、今できなくてもその潜在力が自分にもあることを、理解して貰える話を心がけています。

ご意見、感想、質問がございましたら、HOMEのコンタクトかお問い合わせから送信して下さい。

臨床心理士・元スクールカウンセラー  鈴 木 隆 一


新製品のお知らせ Hand made 金属製品

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金属造形工房MAFの作品が新しく入荷しました。写真のように、手作りの風合いが十分な製品をお手頃値段で販売しています。見るだけでも心豊かになる楽しい作品が多くあります。

工房では、注文に応じて製品を作っています。世界一品の鍋、フライパンで調理をお楽しみ下さい。


盆休みのお知らせ

お盆の休みを次の通り取らせていただきます。よろしくお願いいたします。

8月11日(月)~17日(日)


陶芸教室のご案内

陶芸教室を次の通り開催いたします。皆様の参加をお待ちしています。

・場所 当ギャラリー                                              ・日時9月13日 日曜日 1回目10:00~12:00 2回目13:30~15:30          ・費用 3700円 講師料、粘土代、焼成代を含む                                              ・講師 備前焼作家 ジェイムス・イラズムスさん                              ・内容 600gの粘土(コーヒーカップ2個分)で希望の作品を仕上げ、講師の薪窯で焼きあげます。電気窯、ガス窯では味わえない風合いが楽しめます。                     ・申し込み 電話、メール、直接ギャラリーへ


一緒に子育て 54 発達障害についてその2 続非行犯罪との関連

私は保護司として、様々なケースを担当します。その中で対象者が発達障害の事例が稀にあります。前回紹介しましたのは、二次障害的に非行に陥った少年でした。発達障害が早期に判明しており、周りがそれの応じて配慮(教育、しつけ等)できれば、少年院送致までいかなかった、と判断得きる事例でした。

今回は、22歳青年の事例を紹介し、発達障害の理解につなげたいとお思います。申すまでもありませんが、本人と特定できないようにアレンジをしておりますし、相当以前に終結になった事例です。

彼は、同僚とのケンカで相手に傷を負わせて懲役刑を受けました。満期を3ヶ月残して仮釈放になり、3ヶ月間の保護観察を私が担当しました。在監中から受け入れ先の両親宅へ何回か訪問しました。そのときの印象は、理解しにくい自分の息子を持て余している感じを受けました。本人は身体が大きく、両親への反抗の言動は、怖さを感じさせていたようです。特に父親は、おどおどしていたようです。真面目で温和しいなお父さんで無理はないと思いました。

両親からお聞きする彼のエピソードは、言われたこと、守らなければならないこと等について、度が過ぎるほど真面目に取り組んだことが、いろいろありました。例えば、中学生時代、部活に所属していた時、コーチから指示されたトレーニングを一生懸命にやり過ぎて、ある関節を痛めました。治りきらないうちに再開するものですから、大きなダメージを受けました。

親のアドバイスや医者の注意も聞き入れません。こうだとお思えば、徹底的に突き進む感じです。彼の場合もこの年令になるまで、発達障害と言われたこともありませんでした。それまでに相談診察も受けておりませんので、発達障害と決めつけられませんが、私の経験から、その疑いは十分にあります。

ルールや約束事に対して、臨機応変に対処するのではなく、どんな場合でも必ず守らなければの生き方は、本人も辛かったでしょうし、集団生活の中で周りも違和感を感じたことでしょう。

広汎性発達障害の特徴の一つに、このような傾向があります。物事に集中的に取り組めるプラスの裏側に固苦しさ、こだわりがあります。周りから理解されずに彼も集団生活では、居りにくさを感じていたことでしょう。家族も理解しにくい言動でした。

3ヶ月間というわずかな付き合いでしたが、保護観察で決められた約束事は、真面目に守ってくれ、無事刑期を終了しました。月二回の面接では、共感的態度で接しました。

通常、保護観察終了後、担当保護司に連絡は滅多にありませんが、彼は数度相談の電話がありました。母親からの連絡では、理解ある上司の下、何とか仕事が続いているとのことでした。

そうです、理解あるサポートしてくれる人間が必要なのです。

ご意見、感想、質問がございましたら、HOMEのコンタクトかお問い合わせから送信して下さい。

臨床心理士・元スクールカウンセラー  鈴 木 隆 一


一緒に子育て 53 発達障害についてその1 非行・犯罪との関係

学校教育でも、従来の名称から特別支援教育になって随分と年月が経ちました。この名称の変化は、発達障害の児童生徒を支援出来やすくするためです。その前後から、発達障害の理解促進の様々な手段取られてきました。従いまして、当初から比べればその理解も進んできましたが、まだまだ誤解や偏見も見受けられます。

その一つが、非行や犯罪との関係です、最近は新聞の事件報道でアスペルガーや発達障害の大きな見出しはなくなりましたが、以前はそうではありませんでした。我が子が小学校入学する時「あの○○事件と起こした子と同じですね」、と言われ悩んだり、自分の子どもも大きくなったら犯罪者になりはしないか、と心配になった保護者の方々がおられました。

先日、発達障害に理解に関する講演会に招かれました。フロアからの質問で非行との関係を聞かれました。私は、保護司をしておりまして、家庭裁判所で保護観察の処分を受けた子どもや、少年院仮退院をした子どもと付き合うことがあります。多くの対象者の中で、過去2例発達障害の事例がありました。

相当以前に良好解除で終了したケースを、多少アレンジして説明しました。担当時は、中学校卒業した時でした。男子でしたが、3年生の時、家出外泊、万引きををくり返し少年院送致の処分を受けました。彼が、発達障害と分かったのは、警察に捕まり鑑別所に収容された時でした。鑑別所では専門家が心理判定等をしますので、その時にアスペルガーと診断されました。

と言うことは、それまでアスペルガーと分からず、家族も周り、特に小中学校時代の担任も何の配慮もなく彼と付き合っていたのでした。発達障害の子どもたちとの付き合いで「本人が変わるのでなく、先ず周りが変わらなければならない」、と言われる言葉があるくらいです。

彼は、小中学校時代、家庭や学校でどれぐらい暮らし辛かったでしょうか。叱責や、注意ばっかりではなかったでしょうか。「何処にも居場所がなかった」の言葉通りだった思います。

家にも学校にも居場所がなく、居場所を求め深夜徘徊をくり返したと思います。少年院在院中の面接でのやりとり、彼からの手紙等にも明らかに「字義通り」解釈するという、彼ら特有のコミュニケーションが顕著でした。そのことからも、過去に相当困難なコミュニケーションの場面をくり返し、「分からない」 、「分かってもらえない」ことが多かったことが分かります。

仮退院を迎えるに当たって、引受人の保護者には、丁寧に彼のことを説明しました。幸い知的には高い能力を持っており、高校の成績はクラスでトップレベルでした。私はそのことをいつも高く評価し、いわゆる自己肯定感を高めることに努めました。

一番気になる学校での友人関係のことを質問しました。「適当に付き合っている」「深い話題には入らない」、との返事でした。融通が利かない、要領が悪い彼ら特有の持ち味で、友人関係も困ることが多いですが、この返事には感心しました。アスペルガーの基本は除去できないにしても、自分に自信が持てれば、このように適当に処することが出来るのです。

私は、彼の非行傾向は二次障害と理解します。もし、幼い頃から周りが配慮し、得意な面を伸ばし、困った場面ではほんの少しのサポートがあれば、集団生活、家族生活にもそれなりに適応していたものと思います。

元々持っていたハンディに加え、二次的に問題を起こさないようにするのは、とても大事なことです。


一緒に子育て 52 人間歩けるもんや 歩き遍路 3

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写真は、60番札所横峰寺からの下りの道です。下りと表現しましたが、横峰寺は標高745mにあり、まるで登山です。季節のよりますが、この道を歩いた4月27日はこのように山ツツジがきれいに咲いていました。とても快適な歩きができました。

前回触れましたが、今回の遍路では多くの外国人遍路さんに出会ったり、同じ宿になりました。彼らは何に惹かれて歩いているのでしょうか。私たちが日常接する日本の事象や文化は、彼らから見れば魅力の対象なのでしょうか。それにしても、毎日街、山、田園の道を黙々と30k前後を歩くだけなのです。

以前、白人女性一人の遍路さんに出会ったことがありました。そのときにも思いましたが、「日本は安全な国なんやなぁ」と改めて感じました。そういえば、アメリカの男子高校生がホームスティで我が家に滞在したことがありましが、本国での事前研修で、日本は世界一安全な国、と教えてもらい来日したそうです。日本人も外国人も男性も女性も、一人で歩いて大丈夫な国を誇りに思いたいものです。

遍路道は、里山、中山間地といわれるところ歩くことが多いです。日本どこでもそうですが、人口減少、労働力不足で山林、畑が荒れたり、放棄されているのをよく見かけます。今回は、ミカンの産地愛媛を歩きました、ミカン畑がツタに覆われたままになっているのに出会いました。先祖から引き継ぎ大事にしていたのに、そうならざるを得なかった耕作者の方を思うと、胸が痛む思いをしました。

秋になったら、65番札所三角寺から再度スタートします。


備前焼搬入 ビールグラス多数揃いました

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春の窯で焼き上がった作品を搬入・展示しました。暑い季節にふさわしいビールグラスが多数揃いました。他にワイングラス、一輪挿し等の花器も展示しました。備前焼のビールグラスは、泡を細かくして美味しいと評判です。

皆様のご来店をお待ちしています。


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