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カテゴリー: 一緒に子育て

一緒に子育て 25 子育て困難な時代? その1

私が子どもの頃、周りの大人が「親はなくても子は育つ」、とよく言っていたのを思い出します。辞書の慣用語にも載っており、意味は全くその通りです。親はなくても自分の力や周りの援助によって、育つということでしょう。

私が、講演会等で、「親以外の5人の親」、ということをよく引用します。5人の親は、子ども育つための周りからの援助者です。現在は、5人の親がいない、また機能しなくなって子育てが困難になっていると思います。

さて、5人の親とは誰、何でしょうか。                                   1.兄弟 2.祖父母 3.貧乏 4.自然 5.ガキ大将 です。それ以外に近所のおっちゃん、おばちゃん、親類のおじさん、おばさんもいたことでしょう。

兄弟姉妹が多くて、年長の兄姉が下の子どもを世話したり、反対にけんかもよくしたことでしょう。それにより多様な人間関係に接し、優しさも学ぶことができます。下の子を世話することで、役割を果たし親に感謝され、自己肯定感を満足させることもできます。一人っ子、二人っ子ではこうはいきません。

次に祖父母です。親は将来を見据え、しつけや教育に重点を置き育てます。祖父母は現状のままでOKなのです。癒やしの拠り所となります。子育て現役の親は、「じいちゃん、ばあちゃんが甘やかすので、しつけが台無しになる」、と嘆くとがありますが、これは誤解です。大人でもほっとする場面があって、困難なことに向かっていけるのです。この両者があってバランスがとれます。大人は、ストレスを居酒屋、買い物、カラオケ、等で発散します。居酒屋で友人やママさんに愚痴を聞いてもらいますが、これを止まり木カウンセリングといいます。子どもたちにはこのような機会はありません。

3っめ以降は次回にします。

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臨床心理士・元スクールカウンセラー  鈴 木 隆 一


一緒に子育て24 いじめについて その5

大津における中学生自殺以来、学校・教育委員会、外部等から様々な意見と対策が出ております。

外部の専門家を入れた対策委員会を設置したり、臨床心理士を学校に派遣したりが目立ちます。このように制度を新設し、今までにない方法がとられようとしています。

その中で、多く言われていますのは、いじめ被害の子どもたちが「大人に訴える」ことが奨励されています。この場合、大人とは身近にいる親と先生を指しているものと思われます。

外部から専門家を招く等の制度の改革があっても、一番先に子ども訴えるのは親や先生です。

ここで大きな問題は、訴えを受けた大人の感性や意図で、新しい制度を利用するかどうかの分かれ道になることです。

訴えを受けt大人の感性が研ぎ澄まされ、子どものいじめ被害の辛さに十分共感でき、自分だけでなくチームとして解決するのなら、多くのいじめが解決の方向に向くと思います。

いじめを受けた子どもの辛さに心底理解と共感を示し、訴えた勇気をたたえることができる大人にならなければ、過去何回も繰り返されたように絵に描いた餅になります。

いじめ被害を大人に訴える段階は、相当な辛さをためこんでいるはずです。「ほんまに辛かったんやな。勇気を出してよう言ってくれたね」の一言が言える大人になりたいものです。

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一緒に子育て 23 あなたが主役 ひな祭り

私が、子育て関係の講演会でよく引用する川柳があります。

「やってたなぁ 一家総出の 大掃除」

それほどの昔ではない過去には、地域で決まったお掃除の日があり、家族全員で、畳を上げて干す大掃除をしていました。何事にも優先し、家族全員であれだけ力を入れてやっていた地域の行事や伝統行事が、いつのまにか行われなくなったことを詠んでものです。しんどいことが無くなり楽になったことを詠んだのか、家族全員が協力して、一つのことをやっていた状況を懐かしく詠んだのか、おそらく後者ではないでしょうか。

大掃除の箇所を、お餅つき、初もうで、お墓参り等に替えても通じます。

さて、おひな祭りの季節がやってきました。伝統行事の一つで、子どもの健全な成長や幸せを願い、祝う行事です。その家なりの飾り付けをし、女児を主役にします。そうすることで、自ずと家族全員の暖かいメッセージが彼女に届きます。自分が主役は嬉しいものです。心地よい気分にしてくれます。

お餅つき、畳を上げてまでの大掃除は無い物ねだりですが、行えそうな節目節目の行事を大切にしたいものです。季節の移ろいを感じたり、伝統文化に触れる大変意義あることです。

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一緒に子育て 21 「いじめ講演会」その3

過去2回にわたり、中学生へのいじめについての講話んも反応を感想文で紹介しました。もうひとつ紹介して、当日の骨子を述べます。

感想文 2年生女子                                             今日、鈴木先生のお話を聞いたときに、最初は「あれ?いじめのことと何か関係があるのかな」と思いました。が、最後までお話を聞いて「なるほどな」と思いました。先生のお話を聞くまで「どうせいじめはだめ」としか言わないと思っていたのでおどろきました。                でも私は、先生のお話の方が心に残りました。日本人ていいなと思いました。やっぱり日本人は礼儀があると外国の方に思われるように行動していきたいです。                 ありがとうございました。

何人かの生徒さんの感想文を紹介しました。私の話の意図が伝わり理解されていることが分かったこと、生徒さんの豊かな感性を感じことを嬉しく思いました。もちろん、いじめと関係がないという感想文もありました。

当日の講話の骨子を紹介します。先ず気をつけたことは、感想文にもありますように、分かりきったことを言わないことです。この年齢の子どもが一番嫌う大人の言動は「分かりきったことをくどくど頭ごなしに言う」ことです。                                    次に、聞いていて重苦しくならないようにしたことです。聞いた後、気持ちが軽い、明るい方が理解されやすいです。3つ目は、「自分らにもできるんや」、という自信を持たせたかったことです。

そのために、震災の後の日本人の行動、協力、助け合い、ルールを守る等々のことを事例を交えて話しました。また、もっと身近で興味を持ちやすいこととして、男子もなでしこも日本サッカーの特長、組織的、協力することを紹介しました。震災時、震災後の日本人行動、日本サッカーの特長も、外国メデイアが取り上げており、それも付け加えました。             最後に、「みんなにもそのような力が潜在している」「いざとなれば、きっとその力が表に出てくる」ことを示唆しました。

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一緒に子育て20 「いじめ講演会 中学生の反応」

保護者の方々、地域の方々、学校の先生方への講演会を依頼される場合が多いですが、時には小学校高学年や中学生に話をする機会をいただけます。

12月はじめ、市内のある中学校の全校生徒へいじめに関する話をするように、と依頼を受けました。50分間、退屈せずに聞いてもらうにはいつも悩みます。それに「いじめ」については、過去何回も話を聞かされているはずです。

「いじめはいけない、してはいけない」、という内容でない話を考え当日を迎えました。私の話が今の中学生にどれだけ伝わるか心配だったので、生徒に感想文を書いてくれるよう校長先生にお願いしておきました。その感想文を紹介いたします。

感想文その1先生の話を聞いて


一緒に子育て 19 「友だちが欲しい」

一緒に子育て16で、友だちを無理に作らなくてもよい、無理して付き合わなくてもよい、という内容の記述をしました。つい最近、子育て現役の保護者向けの講演会で、同じ内容のお話をしたところ、質問をいただきました。

「自分の子どもは、社交的でなく友だちがなかなかできない、友だちつきあいが下手であるが、友だちが欲しいという願いが強い。どうしてやればいいのか」、という質問でした。

もっともな質問です。特に思春期はそのような願いが強くなります。子どもの気持ちがそうであるなら、「友だちはおらんでも、それでええのや」では答えになりません。子どものその気持ちについては理解を示さねばなりません。

しかし、無理に友だちを作ることもできません。私が過去に受けた相談事例で、同じようなケースがありました。男子中学生でしたが、彼は高校生になって1学期の終わり頃、友だちができたと母親から報告がありました。

母親の観察では、本人と似たようなおとなしい友だちだそうです。彼は、おそらくそれまでの間、同級生やその友人関係を観察し、そのうえで自分に合う友だちを選んだのではないかと考えます。

「そのうち、きっとあなたに似合う友だちが見つかるから、焦ることはないよ」の、メッセージを送ってやりたいものです。

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担当 臨床心理士、元スクールカウンセラー 鈴 木 隆 一

 

 


一緒に子育て18 常識の嘘シリーズその3 「お節介焼きは、あかんのか」

最近、プライバシーや個人情報のことがやかましく、時には神経質に言われています。もちろんその必要性もあり、気をつけることはいうまでもありません。

保護者対象のいじめ関連の講演会でした。周辺の友だちに明らかに暴力を奮う子どもA君がおり、被害者側が困り果てていました。質問がありました。それは「A君がここに至るまでの言動を周辺の人、大人なも子どもも見て知っているのに、なんでA君の保護者に言ってあげなかったのか」、という内容でした。

A君の保護者が、コミュニケーションが取りにくいとか、いろいろな事情があるかも分かりませんが、この質問は大変大切だと思いました。大きな暴力の前に前兆や小さな暴力があったはずです。その段階で対応できれば、やりやすかったかも分かりません。

ここで気になったのがプライバシーや個人情報を守ることが、大優先になりA君の家庭にお節介をする(A君の外部での行動をお知らせする)ことを控えすぎることです。優越感を満足させたり、A君の家庭や保護者を非難するため介入するのは間違いですが、純粋に子どものことで介入するのは正しいことです。

A君の保護者にお知らせして、すぐ解決とはいきません。多くの場合、子どもの問題行動の背景には、ストレスや人間関係の不備があります。家庭外での問題行動を教えてもらって、A君の家庭がそれらに対応できるチャンスなのです。

お節介焼きはマイナスイメージがありますが、こと子どものことであればもっとお互いにお節介を焼くのは如何でしょうか。                                         プライバシー個人情報という絶対的な言葉で、それでなくても希薄な人間関係、近隣関係が疎遠になることを恐れます。

このブログが「一緒に子育て」です。お節介を焼きましょう。

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臨床心理士、元スクールカウンセラー 鈴木隆一


一緒に子育て 17 「子どもの食事について」

子どもの食事が問題になってずいぶん久しくなります。 「こしょく」という言葉で象徴されるように ・個食 ・孤食 ・小食がよく取り上げられます。

12年前、「知っていますか、子どもたちの食卓」という本が出版されました。誰と食べるか、何を食べるか、何かしながら食べるか等々詳細に調査され、大変センセーショナルに取り上げられました。

しかし、それだけ大きく問題になり、改善されたかというと、ますます深刻化しているのではないでしょうか。文部科学省、教委等の提唱で「早寝、早起き、朝ご飯」運動が行われていることもご存じの通りです。

依頼された講演会でもよくテーマになる問題ですし、スクールカウンセラー時代も担任の先生から相談された問題です。朝ご飯抜きや、食べてきても著しく偏った食事内容等でした。

そのときの感想ですが、私たちは理想的な朝食を基準にしすぎではないかという疑問です。 よく「一汁二菜」がいわれます。母親もフルタイムで働いていたり、シングルで子育てされている家庭には、無い物ねだりではないでしょうか。時には変則的な稼働時間もあります。

できそうもないことを目標にしたり、アドバイスするより、とにかく朝どんなものでも口に入れて登校することが現実的だと思いますし、家庭とも協力できることです。

稼働時間が変則的なお母さんに、冷蔵庫に菓子パンを買い置きし、子どもがそれを取り出し牛乳と一緒に食べることを提案したことがあります。

「知っていますか、子どもたちの食卓」の本でも、一杯のご飯と一杯のみそ汁を摂取すれば、午前中の活動に十分だとあります。みそ汁は、だしから作らなくてもインスタントがあります。一杯のご飯は、コンビニのおにぎりで十分です。子どもが火を使えるようになれば、また使えるように練習させ、お湯を沸かせばいいのです。

できていること、できやすいことからスタートし、徐々に改善すればいいのです。


一緒に子育て 16 常識の嘘シリーズ その2 「友だちがおらんのは、あかんことなんか」

一緒に子育て13で、常識の嘘シリーズその1として「過保護はそれほど問題か」を取り上げました。今回はその2として、見出しのことを取り上げます                      。同じ内容で、広報伊丹11月1日号人権尊重のまちづくり欄に、私の記事で掲載されていますが、大事なことなのでここでも触れたいと思います。

一般的に、誰もあまり疑うことなく「友だちはたくさんいる方がよい」その反対に、「友だちがいない、友だちと付き合えないのは、将来の社会生活に大きなマイナスになる」と、よく言われますし、言います。

中学校でのスクールカウンセラー時代の相談事例ですが、「休み時間に一人でいつも教室で本を読み、友だちと遊ばない女子生徒がいる。問題ではないか」、という相談を担任の先生から受けました。先生は運動場へ出て、友だちと遊ぶように何回も指導していました。

友人関係を楽しめる子どもと、それが苦手で傷つく子どもいるのです。群れて過ごす子どもと、一人で本を読んでいる子どもいるのが多様性ではないでしょうか。                彼女は自分の苦手さを認識して、上手に休み時間を過ごしているのです。

群れから外れることを恐れて、仕方なく周りに会わせ学校生活を過ごしている子どもが多くいます。ある不登校男子中学生の発言です。「友だちと話を合わせるため、好きでもないテレビの歌番組を見ていた。それもしんどくなった」。

私たち大人は、この「常識の嘘」で子どもを束縛していないでしょうか。友だちは数人でも構わない、時にはいなくてもいい、一人で過ごす強さを評価する発想も必要です。

友だちづくりが苦手な子どもに、「別に友だちがおらんかっても、それでええんやで」と言ってやりたいものです。

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臨床心理士・元スクールカウンセラー 鈴 木 隆 一


一緒に子育て 15 「甘えについて」

先日、保育所の先生方対象の講演会にお招きいただきました。その折次のような質問をいただきましたが、時間の都合で触れることができませんでした。それは「優しさと甘やかし」の違いでした。

カウンセリングや教育相談でもよく受ける質問です。優しさ、すなわち純粋な愛情をもって子どもに接する、また子どもから甘え要求を出してきたときに、そのレベルで受容することは、子どもの発達上欠くべからざるものです。これは甘やかしでも過保護でも決してありません。

子どもは、自分が受容された経験を積み重ね、自信を持って次の発達段階へ進んでいきます。すなわち自立へ向かいます。

過保護は、子どもが甘えにも来ていないのに大人の方から甘やかしたり、子どもの要求レベル以上に甘えさせることです。時には、子どものご機嫌を取るようなこともあります。

分かりやすく言えば、子どもが甘えを要求を出してくれば、大人側もそれに応えその関係を楽しめばいいのです。とは言え、過保護かそうでないのかの境を気にして、子どもとの関係を楽しめないのは一番のマイナスです。可愛いと思えば十分可愛がってください。

依存と自立がよく論じられますが、対立するものではなく依存があって自立が可能になります。子どもの教育で自立が優先されすぎ、結果的に破綻する事例もよく見受けられます。

大人になっても、誰かに甘え、依存することで自立した生活を送っているものです。

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臨床心理士・元スクールカウンセラー 鈴 木 隆 一


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